お気楽ハワイアンウェディングのススメ 9

ハワイ３日目　あぁ結婚式


　ついにこの日の朝が来たか、といっても僕の準備はいたって簡単。アロハシャツにユニクロのズボン昨日買った靴、髪はショートカットなので少しムースを付けるだけ。とにかく彼女の準備が大変・・・みたい。僕が手伝えるのは足のマニキュアぐらい、後は妹さんが付いてなにやら頑張っている。

　いつもはとなりでメイクするのだがこういう時はそのときまで見られたくない？見せたくない？のか部屋を追い出される、それもまぁいいかと言う気持ちになるから不思議だ。

　１０時の約束なのでロビーに先に行くことにした。風がすこしあるが良い天気のようだ、すでにワイキキの浜辺では多くの人で賑わっている。少し緊張感が僕を包むがハワイの空気がそれを心地良いものにしてくれる・・・本当にここで良かった・・・と思う。

　５分前には準備のできた彼女も降りてきた。ムームーといってもウエディング用なので純白が眩しい。ホテルのロビーにいる他のお客も彼女を見ている・・・そう僕たちは結婚するのだ・・・って今何時？もう１０分過ぎてるじゃん。・・・・２０分経過・・・そろそろ不安な気持ちが・・・

　「ほんとに１０時？」って聞かれてもなぁ・・・３０分経過・・・ちょっと確認の電話でもしようかなと思ったその時、声をかけられる、グリーンの民族衣装（？）を羽織ったさわやか系の青年が・・・どうやら今日の神父さんのようだ。我々が日本人ということで多少日本語のできる方に変更して頂いたとのこと。へぇ、ラッキー。

　ちなみにハワイ時間なる言葉があるらしい、約束時間＋３０分位の余裕のことらしいが、ビジネスでもそうやっちゃうところがハワイのすごいとこだよね。

　さて、Ａｋｉ神父の用意してくれたレイや髪飾りなどを身に着ける。彼女がどんどん花嫁になっていく。お金がない２人であったが、式を挙げることにして本当によかった・・・。
　お次はウクレレ演奏者との待ち合わせ、さらに１０分ホノルル動物園前で待つ。ハワイ時間もこまったものだが、ゆったりした時間や空気の中でイライラしたってしかたがない。なんて考えてる間に、きたー！もう、イメージどおりのかっぷくのいいムームーおばさん、やっぱりこうでなっちゃハワイは。　　これで全てはそろった。

　当初結婚式はカピオラ二公園でダイヤモンドヘッドをバックにやらかすつもりだったが、「山や公園ならどこでもあるが、ハワイの海はハワイだけです。」とかいうＡｋｉ神父の意見で、急遽海に変更。

　神父の後をついていく、実は海をバックに砂浜での式も考えたのだが、不安定な砂の上ではやりにくかろうとか、砂でせっかくのムームーや靴が汚れてしまうのでは？とか思っていたのであるが、まぁいいか。

　あれっ？砂浜じゃないの？僕らの予想に反して神父はどんどん歩いていって、海につきでている防波堤の上を進んでいく。
　まわりはすべて海だ、きれいでないはずがない・・・当然みんなそう思うわな、で、観光客がわんさかいるなかずんずん先まで行って観光客にどいていただき一等地を確保するＡｋｉ神父、おそるべし！
　
　とりあえず場所は決定。黙々と準備をすすめる神父、なにぶんこんな経験は初めてなので何度も予行や説明をくれるようお願いしておいた。