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水曜日午前中は足に障害を持つ生徒がパソコンを覚えたい一身で教室に通っている。車椅子での生活であるので、当然雨が降っているときは欠席となる。私は水曜日だけは天気が非常に気になる。雨が降っていると8時に必ず電話が来る。
彼女はもうじき1年になる、タイピングのスキルは教室№1である、キーボードを見る事はめったにない。「続けるテキスト」でいろいろの作品を作って楽しんでいる全く手のかからない生徒である。
私はこの生徒からいろいろパワーを頂いているように思う。
もしも私が病気や障害を持っていたなら、「どうしてこの私が! 死んだ方がマシだ!」と喚き、周囲に迷惑をかけまくり、多分パソコンを習うなんて事はしないと思う、家に引きこもり、家族に迷惑をかけている事だろう。
彼女は仕事を持っている、パソコンに行ってくるからと言って、暇をもらって来ている。今出来る事を精一杯やっている。人にとって一番重要な仕事は、「人間として、命の終わりまで生きる」ということで、「周囲の人と関わりながら、支えあって生きる」ことだ、障害を持っていても、生活の全てに他の人の手を借りないように、日々生きている彼女との出会いはこれからも私に、もっと頑張れの勇気を与え続けてくれるだろう。