10月27日に100歳で薨去(こうきょ)された三笠宮さまの本葬に当たる「斂葬(れんそう)の儀」が4日、東京都文京区の「豊島岡(としまがおか)墓地」でしめやかに営まれた。このうち午前中の「葬場(そうじょう)の儀」には、喪主の三笠宮妃百合子さまと、喪主代理を務める孫で三笠宮家の彬子さま、皇太子ご夫妻をはじめとする皇族方がご参列。親族や安倍晋三首相ら政財界関係者、各国駐日大使ら582人が三笠宮さまを悼んだ。
ご遺体を納めたひつぎを乗せた霊車は午前9時ごろ、赤坂御用地(東京都港区)の
三笠宮邸を出発。皇居を半周するように内堀通りを通り、同9時35分ごろ、同墓地に到着した。
参列者が左右2つの幄舎(あくしゃ)と呼ばれるテントで見守る中、霊車が葬場に移動。三笠宮さまが名誉総裁に就かれていた日本・トルコ協会の常任理事、東園基政司祭長が、三笠宮さまの生前のご活動やお人柄をしのぶ「祭詞(さいし)」を読み上げた。
続いて、しきたりで参列されない天皇、皇后両陛下から差し向けられた使者の河相周夫(ちかお)侍従長らが玉ぐしをささげ拝礼。百合子さまをはじめ、皇族方が続かれた。
午後は落合火葬場(新宿区)での火葬の後、ご遺骨を埋葬する「墓所(ぼしょ)の儀」が行われる。墓所は平成24年6月に薨去された長男の寛仁親王殿下の墓と並ぶ形となる。
三笠宮さまは大正天皇の第4皇男子で、陛下の叔父にあたる。皇族の葬儀は三笠宮さまの次男、桂宮さまが薨去された26年6月以来。(wev)
三笠宮さまの「祭詞」 合掌
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