山頂付近から白い煙が空に噴き上がり、上空で傘のように広がっていた。噴火した口永良部島上空からは29日、真っすぐ湾に向かって山肌を流れ落ちた火砕流の灰色の筋が確認できた。島に近づくにつれ、取材の航空機内はむせるような硫化水素の匂いが立ち込めた。
噴煙を吐く火口から西側に向かい、谷のように低くなった山肌を幅数百メートルはありそうな灰色の跡が湾まで伸びる。すぐ脇には10軒ほどの民家があり、対岸には本村集落。工場のような建物が火砕流に巻き込まれたように見える。
火砕流が流れ込んだ湾内は、海面が乳白色に染まっている。岸壁には3、4隻の船が係留されていた。
木々に覆われ緑色の島の景色は山頂に近づくにつれ、灰一色に。肉眼でも分かる巨大な岩石が多数、火口周辺に転がっていた。火口北側は焦げたように木々が赤茶け、葉や枝が燃えてしまったのか、枯れ木のように幹だけしか見えない樹木の姿が灰色の山肌に広がっていた。
火口の南側からも、2カ所から白い煙が噴き出していた。噴煙は島の西側に向かって流れ、上空からも灰で水平線が見えなくなった。島の近海は [時事通信]
全員無事離島・帰郷の長期予想大
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