■民主党、愛されない理由(わけ)
なぜ広く国民に愛されないのか。ほんの3年前には政権の座についていた野党第1党、民主党という存在だ。安全保障関連法制を巡り、自民党があれだけ非難を浴びたにもかかわらず、民主党に支持が集まるわけでもない。逆に「あそこにだけは政権を任せたくない」との声は根強い。共産党との連携、維新の党との新党設立案も浮上する中、「もはや解党して出直すしかない」との声がじわじわ高まる。民主党はどう向き合うつもりか。【宇田川恵、石塚孝志】
◇野党選挙協力煮え切らず/政権時失敗で弱腰/迫力不足
◇解党し裸になって考えろ/執行部全入れ替えの覚悟で
「共産党と組むことが、民主党にとってそんなに不都合なんですかね。ぜいたく言ってる場合じゃないでしょ。『安倍政治』へのカウンターパワー(対抗勢力)をつけなければお話にならないんだから!」。強い口調で民主党を非難するのは、ほかでもない。民主党ブレーンで知られる法政大教授、山口二郎さんだ。
怒りの矛先は、来夏の参院選に向け、共産党が呼び掛けた野党結集に、民主党が煮え切らない態度で応じていること。民主党の岡田克也代表は、共産党が安保関連法廃止を目的とした暫定的な連立政権構想を掲げていることを挙げ、「政権を共にするという前提を外してもらわないと(選挙協力などの)話は進まない」と主張。背景には党内の根強い共産党アレルギーがある。
しかし、安保関連法の成立後も反対運動をあきらめない人の多くは野党結集を望んでいる。大学生らの団体「SEALDs(シールズ)」のメンバーも10月末の記者会見で「来夏の参院選に野党の統一候補が出るなら応援する。野党は政策や立場の違いを超えて選挙協力をしてほしい」と訴えた。参院選で与党が圧勝すれば、今度は安倍晋三首相の悲願とされる憲法改正へ道筋が開かれる可能性もある。これを阻止したい人たちが、強力な対抗勢力を求めるのは自然な願いだ。その願いに応えられていないのが、この国の野党第1党なのだ。
民主党の支持率は低迷している。10月の毎日新聞の世論調査では、政党別支持率で自民党が31%に対し、民主党は9%。民主党政権発足直後の2009年9月、民主党の支持率は45%(自民党は12%)にも上った。目を覆わんばかりの衰退ぶりだ。党員・サポーター数さえ、最近は約23万人とピーク時から3割強も減っている。なぜこれほど支持されないのか。
直ぐに民主党が悪かったわけでも何でもない、何から何までやることなす事筋が通らないため、折角与えられた与党のチャンスを逃してしまって解党して直ぐ与党なんて虫の良い話に国民はイエスと言うはずもない・・・・また、参議院議員選挙まで自民党に多数を与えない目的だろうが、共産党となった社会党まで一緒になって野党共闘するようでは、これまた、国民はイエスとは、いわないだろう。
パリのように右往左往する日本だけは創らないよう平和な国を望みたい・・・
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