特定外来生物に指定され、「最悪の侵略的植物」とも言われるナガエツルノゲイトウが兵庫県の東播磨のため池や河川でも確認されている。繁殖力が強く、地元自治体や専門家は「放置すれば農地に入り込んで大きな被害をもたらす」と駆除に力を入れている。(森川明義) 【動画】UFO!? 米国防総省が映像を公開
ナガエツルノゲイトウは、南米原産の多年草。池などに繁殖する水草だが、陸上でも根を張り繁殖域を広げる。1980年代に兵庫県内で国内初の侵入が確認されて以来、琵琶湖など各地に広がったという。兵庫県内では洲本市などでの確認が相次いでいる。
水辺の環境問題に取り組む市民団体「兵庫・水辺ネットワーク」によると、東播磨では2018年以降、稲美町のため池(天満大池、新仏池など)のほか、播磨町を流れる喜瀬川などで確認されている。
水辺ネットは地元の市町や県と協力し、新仏池や喜瀬川で駆除に取り組んでいるが、作業には困難が伴う。地中深くまで伸びる根を完全に引き抜くのは難しく、少しでも残ると、また芽を出してしまうからだ。
「池などからちぎれて流れ出ると、漂着した川の土手などに根を下ろして増えてしまう」。水辺ネットの丸井英幹さんはそう指摘する。今年7月の大雨による増水でも、稲美町のため池から流れ出て、喜瀬川を通って播磨町にまで広がったことが確認された。
このため、水辺ネットは黒いシートをかぶせて光合成を妨げ、枯死させる遮光駆除も進めるが、完全駆除には1~2年かかるという。川岸など遮光が難しい場所では、ポンプで放水して土ごと根を川に流し、下流の網で回収する方法も取り入れている。
東播磨で繁殖域が大規模に拡大するかどうかについて、丸井さんは「今が瀬戸際」と危機感を募らせ、「農地に入り込まないよう、早期発見と早期駆除が大事」としている
こんなものが全国に蔓延ったら大変‣皆で結集し早い内に撲滅を!
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