雨の記号(rain symbol)

ドラマ「ペートーベン・ウィルス」から

 お転婆キャラ、イ・ジアの魅力

 韓国ドラマ「ベートーベン・ウィルス」をGyaOで配信してるのは前にも書いた。
 一度に3話配信で先週の木曜に配信が開始された。その日のうちに3話全部見終え、今週の配信が待ち遠しくてならなかった。水曜日などはひょっとして配信されているのでは、と待ちきれなくてサイトを覗いたくらいである。
 僕はこのドラマにいきなりはまってしまった。面白い。とにかく面白い。
 音楽を扱ったドラマとして、上野樹里と玉木宏で放送された「のだめカンタービレ」をちょっと思い浮かべるが、上野樹里のもので言えば仲間の大団円をめざした「スウィング・ガールズ」の方のイメージ(こっちは映画だった)がこれに近いかなと感じる。
 しかし、違う台本、違うキャストで描かれた以上、似てはいても別物は別物である。後から出てきたものは似ていると言われるリスクを背負う以上、それを超えようとする情熱を有しているからだ。
 昨日も配信された3話を一気に見てしまった。話にぐいぐい引っ張っていかれてしまった。
 市に出した企画が通り、念願のオケ公演を実現させたトゥ・ルミ(イ・ジア)だったが、滑り出しからいきなり詐欺に遭い、それでもめげず(自分の立場がなくなるせいもあるが)実現に向けて悪戦苦闘するところから話が始まったからである。
 公演のお膳立てで動き回るトゥ・ルミの役柄はイ・ジアでぴたり決まっている。このドラマ成功のひとつにそれが挙げられるだろう。
 ペ・ヨンジュンの「大王四神紀」に出ていなければ、イ・ジアのこの役は実現していなかったのではないか。「大王四神紀」でスジニで登場したイ・ジアはお転婆キャラとしてこのドラマにさわやかな風を巻き起こした。無邪気なお転婆から恋する女へと変わっていくところも魅力的だった。
 そのへんを軽いタッチで出せる彼女の演技的感覚は魅力的である。このキャライメージがすっと流れ込んでいって、「ベートーベン・ウィルス」は立ち上がった気がする。
 そこへ登場した堅物のカン・マエがまたいい。少しお調子っぽいトゥ・ルミとのコンビが絶妙でユーモラスである。話が次に展開していくにはこの微妙な空気なくしてはありえない。台本、演出もいいのだろうが、説得力を持つのは二人の演技と呼吸の賜物だろう。
 そこらへんの進行がじつに見事で、6話まで一気に見てしまったわけである。気がつくと、主役のキャラだけでなく、脇役たちも活き活きと動き出している。
 このドラマで注目されたのはキム・ミョンミンの演技と役中の言葉のようだが、それもこれもヒロイン(トゥ・ルミ)あってこそ活きたところもあろう。
 とは言いながら、キム・ミョンミン(これが初見だが)の演技は確かに味わい深い。
 
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