現場トークショーから（ジェシカ）（１３）
From the on-site talk show (Jessica) (13)
お笑いMCの言葉にパダはいきなりしゃがみこむ。
「だったら、まずひざまづかないと・・・」
「ちょっと待って」
と男性MC。笑いの渦。
「元祖妖精が何をしてるんだ」
パダは立ち上がる。
「ほら、後輩にひと言。みな頑張ってるから」
「そうですね・・・後輩に言いたいことは、まず自分を愛してほしい。舞台に立つ人は自分を愛しているとその舞台でいっそう輝けます」
後輩は殊勝に頷いている。
「昔は私もそれができなかったわ」
「パダ（海）のような・・・」
男性MCに笑みで頷き返してから、
「自分を愛しだしてからよくなった」
力をこめていう。
みんな手を叩く。
「ありがとう。・・・近いうちにゲストでタクシーに出演してください」
男性MCは深く頭をさげる。
「ありがとう」
パダとお笑いMCはハグしあう。
パダは後輩らを振り返る。
「先輩への挨拶は忘れずにね。今日は突然だったけど・・・」
声を出して笑う後輩たち。
パダと挨拶しあって後輩らはタクシーに乗り込む。ジェシカが最後に乗って来る。
「驚いたでしょ」とお笑いMC。
頷く後輩たち。
「すごく会いたかったんです」
「ジェシカがほっとしてるよ。仲間が来て嬉しい？」
「はい、とても」
「楽になったから？」
「あっははは」
「ありがたいです」
「話はそれで終わり？」
「はい。みんな話してね」
笑い出すソンミンとルナ。
「f(x)からはルナに来ていただき、Super Juniorからはソンミンが来てくれました」とお笑いMC。「あなたたちが出ろと言われた？」
三人の笑い声。
「どうやって決めたの？ f(x)の場合、私はクリスタルが出てくると思ってたから」
「私もです・・・ああ、わかりました」
ルナは手を叩く。
「私は車酔いしません」
MC二人は大笑い。
「だけど他のメンバーは酔うんです。私以外全員」
「なるほど。では少女時代からはなぜジェシカが？」
「かわいいからじゃない？」と男性MC。
ジェシカは”アン”と一声発して両手が顔を覆う。
「あれれっ？」と男性MC。
ジェシカはそれをもう一度やる。”アン”。仲間が増えてちょっと余裕を得たらしい。
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