雨の記号(rain symbol)

K-POPの危機救った「少女時代」






K-POPの危機救った「少女時代」
“Girls’ Generation” saved K-Pop from crisis






ガールズグループ少女時代の『I Got a Boy』ミュージックビデオ(以下、MV)が、Youtubeで3000万回再生を突破した。

今月1日午後5時、YoutubeのSMTOWNチャンネルで公開された少女時代の『I Got a Boy』MVは、公開15日目の16日午前、3000万回再生を突破した。これは今までYoutubeに公開されたK-POPのMV中、最短期間で3000万回再生を突破したことになった。

特に、少女時代はニューアルバムのリリース前から、全世界をターゲットにTwitter、FacebookなどのSNSマーケティングや、ホログラムで具現した新概念コンサート少女時代『Vコンサート』の全世界生中継など、クォリティーの高いコンテンツと新しいグローバルマーケティングが結合させた差別化したプロモーションを展開し、全世界ファンから大反響を呼んだ。
(K-POPニュースより)



 少女時代ほどのクォリティーはないだろうが、巷にある路上ダンスの多くは『I Got a Boy』的世界を夢見て、若者らの間で踊られてきていたに違いない。
 『I Got a Boy』のMV再生回数が3000万回を突破した。K-POPのMV中、最短期間の記録達成はまさしく賞賛に値する。

 このヒットで、ストーリー性を孕んだパワフルダンスが世界中のストリートであふれ出す可能性が出てきた。いや、もう始まっているかもしれない。
 その主役となるのは十代の少女たちと言ってよいが、むろん少年たちでもいい。男女差よりは若さを共有しあう意味合いの強い音楽であり、ダンスであるからだ。

 PSYの「江南スタイル」は大ヒットしたもののフロックの印象が強い。K-POPの本格ダンスをパロディーっぽく仕上げてヒットさせてきたからだ。結果、この歌のパロディー作品もたくさん登場することになり、親亀小亀のこの世界はお祭り騒ぎで賑わった。

 K-POPコーナーの隅っこにあったCDが”あれよ、あれよ”で売れまくり、棚が傾き、その他のCDは放り出されてまるごと消滅しかねない危機さえなかったとは言えない。さいわいそんな中にあっても、BIGBANGや2NE1等、アイドルミュージシャンらの奮闘は続いた。そのため、巨大な嵐が吹き荒れた後に何も残らない状況とはならなかった。

 もともとの視野が戻ってきた時、K-POPアイドルたちは何事も変わらぬように精力的な活動を続けていたし、ファンたちも前と変わらない姿で彼らの音楽に声援を送っていた。
 

 「江南スタイル」の大ヒットでK-POPの中心核がぼやけた中、BIGBANGや2NE1等がアイドル音楽の息を切らさず保った一方、これを引き継いだ「少女時代」のカムバックもじつにいいタイミングだった。ある意味危機的状況の中、K-POPの浮沈もかかっていたが、『I Got a Boy』は鮮やかなクリーンヒットとなって不安を吹き飛ばした。

 この曲はK-POPコーナーの隅に並べられたわけではない。K-POPクイーンの歌として堂々と真ん中に並べられた。
 2pm、キム・ヒョンジュン、G-DRAGON、とみんなビッグになってきて、K-POP本流の行進は立ち止まることなく続いているのだ。
 「少女時代」も世界ツアーに出る日も近そうだが、アジアで人気がありすぎるのがいろんな意味で逆にネックかもしれない。
 

 さて、若者らに圧倒的人気の『I Got a Boy』だが、自分的にはなぜか、1980年代ディスコブームの頃の雰囲気を漂わす「Dancing Queen」の方が好きだったりする。



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