雨の記号(rain symbol)

チャン・グンソクの歌


「美男<イケメン>ですね」より

 フジテレビで夕方から放送されている韓国ドラマ「美男<イケメン>ですね」というのを時々見ていた。
 見るともなくテレビをつけて流していたら、このドラマの映像が時々目に飛び込んできていた。スタイリッシュなロックバンドを扱った話のようだった。主人公は歌舞伎役者を思わせる目もとぎらつく濃いメークと今風若者をリードするような頭髪を逆立てたヘアスタイル。衣服も熱狂的なステージからおりてきたばかりのようなのを着ている。というか、街中でそういう衣装を着て歩く若者を当節よく見かけもするが・・・。
 ああ、ロックバンドやってるのが主人公なのね・・・で、何てドラマだろう、と調べてみたら、タイトルは「美男<イケメン>ですね」となっていた。
 こりゃあ自分にはお呼びじゃないな、と首をかしげながらふと出演者を見ると、チャン・グンソクという文字がまっさき目に飛び込んできた。
「この俳優はたしかキムヨナ選手と恋の噂が・・・」
 それじゃあ見ないわけにいかないな、となった。
 テレビドラマと言えば、このところTBSの「IRIS-アイリス」とBSフジの「善徳女王」くらいしか見ていなかった。以来、この「美男<イケメン>ですね」も見るようになったわけだった。
 三人編成のロックバンドに、コ・ミナムという男子が加わり、さらにパワーアップした活動を始めようとしている。このコ・ミナム、どう見ても女子だが、男子を演じねばならない理由があるようである。どうやら双子の兄がいるらしいことがわかってきた。その兄はどこか遠くにでも行ってしまっているようだ。その事情を受け妹のミニョが当座しのぎでコ・ミナムとして引っ張り出されたようである。
 このへん、前半を見ていないのでさっぱり筋書きがわからぬが、なぜかおもしろい。どうやら早い段階でメンバーのイケメン二人は彼女が女であることに気付いたようだ。テギョンとシヌである。もう一人、二枚目半の役どころのジェレミは、周囲の者に教えてもらえるまで彼女が女であることに気付かなかった。テギョンはコ・ミナムが女であると知ってきつく当たるようになるが、どうやら彼女が気になってならないかららしい。子供の頃、関心を覚えた女の子に何やかんやよけいなかかわりを持ったりいたずらしたりするのとほぼ類似の行動を繰り返す。コ・ミナムはテギョンのそういったおせっかいに困惑を覚えるものの半ばは悪い気もしないようである。どうやらテギョンのファンで憧れを抱いているらしいことがわかってくる。
 もう一人、シヌは背後からじっと見守るような愛情をコ・ミナムに注ぐ。いろいろの諸事情をふるいにかけ、そうすることしかないと決めたようである。彼女のふだんの行動に沿うようにしながら、さりげなくアイスクリームをプレゼントし、それを自分たちのデートとして胸の内に収めるシヌ。彼のほんわかロマンチシズムに心を揺さぶられた視聴者は多いのではなかろうか。しかし、現実問題として、これではテギョンに負けるよなあ(花より団子という言葉があるし?)・・・。
 ところでこのドラマ、最初から最後までしっかり見たのは最終回だけなのだが、これがけっこうよかった。カラオケボックスで歌うパク・シネの歌を聴いて、この娘、歌うまいな、と思ったものだが、ラストのところでミニョに向かって呼びかけるように歌うテギョン(チャン・グンソク)の歌は最高だった。ストーリーなどろくにわからず見てきたのに、ふと感動を覚えてしまったのは彼の歌がよかったからに違いない(まさか、別の人間が歌ってるということはないよね?)。プロでもこのレベルに達しない歌手はたくさんいる。
 彼のあのような歌を聴かされ、このドラマを最初から見てこれなかったことに軽い後悔を覚えた。
 もう一度、どこかで放送されるようなことでもあれば最初からきちんと見てみるとしよう。
 
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