両者で競う機会を得ている（？）ILLITとBABYMONSTER

次のトップを競う機会を得ている（？）ILLITとBABYMONSTER
ILLIT and BABYMONSTER are getting a chance to compete for the next top(?)

“YG新人＆サマソニ出演”「BABYMONSTER」、デビュー曲「SHEESH」がSpotifyの「ウィークリー・トップ・ソング・チャート」で2週連続チャートイン



★YGエンターテインメント（以下、YG）の新人ガールズグループ「BABYMONSTER」の公式デビュー曲「SHEESH」が世界最大の音楽ストリーミングプラットフォームSpotifyで、人気ロングランの青信号をともした。

　K-POPの第4世代ガールズはトップグループのイメージや勢力が、わずか1年ほどで早々と決定してしまった感がある。


　(G)I-DLEはずっと早いデビューなので、第4世代のガールズには入れ難い。他ガールズの影響を受けない孤高のイメージも強い。

　そこで(G)I-DLEを横におき、第4世代ガールズのトップ４を選ぶとすれば、aespa、IVE、LE SSERAFIM、NewJeansということになるだろうか。


　これらのガールズを追い越そうとするガールズは次々カムバックして来ているものの、先に挙げたガールズを超えて成果を出すガールズの出て来る可能性は低いと見たい（分かりやすく言えば勝負付けはすんだ？）。


　つまり、先に挙げたガールズをまとめて追い抜く可能性を持つガールズは新人ガールズに委ねられつつあると見てよいかもしれない。

　折しもデビューして間もないガールズが「あれよ、あれよ」で人気を出してきた。デビュー曲がビルボード最高チャートの「Hot100」に滑り込む快挙をやってのけた。
　デビュー曲「Magnetic」の「ILLIT」である。


　ILLITはメロンチャートで1位を占め、米国のチャートでも好調をキープしている状況なのだ。
　さすが大手のHYBEが送りだしたガールズだけのことはある。宣伝に力も入れただろうが、楽曲もグループイメージの売り出しも上手くいったようである。


　若々しいガールズ、BABYMONSTERを抱えるYGはこのタイミングを待っていたとも言えようか。
　ビルボードの「Hot100」にデビュー曲を送り込んだILLITにBABYMONSTERを競わせることで、第4世代のガールズとイメージの区分化ができる機会と踏んだのかもしれない。


　BABYMONSTERは精力的な活動期を終えたBLACKPINKの妹分で、YGがその後を託す期待のガールズグループと言える。

　昨年、デビューを目論んだ頃、もっとも期待値の高かったメンバーのアヒョンが活動できない事情が発生した。
　BABYMONSTERはアヒョンを欠いていながら、6人での活動に踏み切ったが、結果的には中途半端な活動に留まってしまった。


　ほぼ即戦力だったアヒョンを欠いての活動では、グループの鮮度を失うだけと見て、途中でアヒョンの復帰を優先したのかもしれない。

　そこに持ってきて新人ガールズILLITのブレイクである。動くならここだと思ったのだろう。



　今から思えば、TWICEとBLACKPINKの二頭立ての大ブレイクが懐かしい。
　あの頃、TWICEがデビューして来て、ガールズグループのオーディション番組などもあり、ガールズグループ花盛りの機運に満ちていた。


　オーディション番組が進行しながら、あっちからもこっちからもガールズグループがデビューのラッシュをかけていた。

　当然、ガールズ人気はトータルに沸騰を続けたわけである。
　その流れと人気は、やがて単独で人気の高まりだしていたTWICEとジャストタイミングでデビューしてきたBLACKPINKの二極化を取っていくことになる。


　年が明けて2017年に入ると、雨後の竹の子のように出てきたガールズはいつしか姿を消し、少女時代やApinkも影の薄い存在となり、TWICEとBLACKPINKの人気沸騰は留まることを知らないものとなっていく。
　BLACKPINKなどは時を駆けるように海外ツアーへと出て行くことになる。


　TWICEやBLACKPINKなど、当時として新鮮さを持ったガールズのブレイクしたおかげで、やや不遇な存在だったRed Velvetも人気を出してきたのは時代の要求に沿ったものをこのガールズも持っていたようだ。


　さて、このタイミングをあの当時のTWICEやBLACKPINKに例えるのもどうかと思う。

　だが、ILLITとBABYMONSTERは互いに競って人気を出していく絶好の機会を目の前で得ている気はする（IVEやNewJeansを一気に後ろに押しやれるかどうかは別にして…）

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