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乗客も車も積荷も満載で出発したのであったろうか。乗客はともかく、車や積荷が少なければ結果も少しは違ってきただろうか。それとも人の運命は変わらないものなのであろうか。
あまりに痛ましい沈没事故である。
最初、多くの者が助かったニュースが流れたが誤報だった。根拠のない誤報は悲報を濃いものにした。
濃霧による二時間遅れの出発はその前触れだったのか? そのためにふだん通らない航路を取ることになったのか? 潮の流れの難しいところでなぜ経験の浅い者が舵を握っていたのか? どうしてそんな場所なのに船長は席を外していたのか?
悪い条件が少しずつ重なって不運の隙間を押し広げてしまったのか。
これが悲劇の連環のはじまりだったかもしれない。
周りに救助の船やボートが出ているのに、半ば以上沈んでしまった船体の中に取り残された乗客たちを助け出すすべが乏しい。
280余名の行方不明者が昨日ニュースで流れてから、その数は今日になってもほとんど変わらない。数が減るとそれは死者の数に加算されてくる状況だ。
船長以下乗務員は早々に船を離れ救命ボートに助け上げられた者が多いという。
「事故が発生すれば船長は操舵室で全体を指揮し、乗務員は各自決められた位置で救命ボートを出すなどの任務をすることになっている」
そうだが、セウォル号の船長と乗務員は規則に沿った救命活動を行えなかったようである。
一方で乗客の避難誘導に尽くした女性乗務員が逃げ遅れて亡くなったニュースも伝わってきている。映画「タイタニック」のように最後まで乗客のために命を投げ打って尽くす乗務員がほんとにいたんだなと目頭を熱くする。
乗客の大半が修学旅行生だった。約250名が水没した船の中に今も閉じ込められている。延べ一万年以上の人生がこの船の中であぶくのように消えていってしまうかもしれないのだ。
彼らの引率にあたったその高校の教頭は、救助された後、行方がわからなくなり、首をつって亡くなった姿で発見された。将来ある少年たちを残し、自分が助かってしまった自責の念に駆られたのであろうか。
珍島の対策本部に駆けつけた父兄や家族たちは、救助作業がはかどらない苛立ちで、パク大統領に涙と怒りをぶつけたようである。
父兄や家族たちの祈りにも似た願いは救助に携わる者たちの闘志と勇気に託された。
多くの子等が助かるのを願ってやまない。
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