と学会が創立20周年を迎えたそうだ。「トンデモないもの」をウォッチングする(ある面)集団として、すっかり認知され、年に一回の「トンデモ本大賞」は、数百人規模の参加で溢れ返る一大イベントになっている。
僕も、一度2004年度に一度だけ参加したことがあるけれど、会場の熱気、普通とは違う笑いのツボなどにずいぶん圧倒されたことを覚えてる。
さて、その20周年記念本が『トンデモ本の大世界』で、陰謀説、アポロ陰謀論、ホメオパシー批判、偽書、UFO、ノストラダムスの大預言など、これまで取り上げられてきたテーマを分かりやすく解説したり、トンデモ用語辞典、トンデモ人物列伝など、初めて、と学会に触れる人にも親切な作りになっている。
その少し後に発売された『トンデモ本の世界X』は、トンデモ本シリーズの最新作。食の安全に関わる『食卓の向こう側』や安倍司『食品の裏側』への批判は、殆どに同意できるし、安部氏のADIへの無理解、それに乗っかった『美味しんぼ』のデタラメぶりには、本当に頭が痛くなる。
地震兵器説の荒唐無稽、山本会長が相当我慢しながら読んだであろう『マンガ嫌韓流』に付き合った労力には、同情を禁じ得ない。
そして、「都条例」に関して、石原知事の旧著『スパルタ教育』の引用は、ちょうど良い動画があったので、そちらに譲る。
と学会は、メディアリテラシーを持った“健全なオタク”(不道徳な部分を許容する)と思って、長く付き合ってきた。実際学んだことも多い。ただ、最近批判の多い唐沢俊一氏だけでなく、と学会自体にも引っかかりを覚える部分が散見されるのも事実だ。
『大世界』の唐沢俊一氏の広瀬隆氏批判の「眉間のシワ、病気なんじゃないかと心配になるような顔色、いずれも不安をこの世に拡散するために生まれてきたような、ある意味千両役者なのである」(P.247)などという記述は、具体的な批判抜きの印象論で、相手を誹謗中傷するものに過ぎない。
『X』の山本会長による竹内薫氏批判は、「ウソをついて、過去の恥ずかしい経歴を糊塗するもの」だという。
ならば、唐沢氏にまつわる物書きとしての資質を疑わせる批判に対する会長の沈黙はどうだろうか。他者を批判する以上、その批判が返ってくることへの覚悟が、唐沢氏にも、山本会長にも足りない・・・と学会の存在価値を認めつつも、そこへの違和感は、この2冊を読んでも、残念ながら拭えなかった。
(『トンデモ本の大世界』1500円+税 アスペクト、11.6 『トンデモ本の世界X』1480円+税 楽工社、11.7)
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