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↑一般流通に乗らない出版物を数多く扱う書店:模索舎。場所を知らないと見落としてしまいそうな外見・・・
長野の最高気温10.6℃。日中は半袖で配達してたんだけど、さすがに今日からは長袖装着。冷たい飲み物も貰ったけれども、寒くて飲めん。帰り道のアートコーヒーが本当に旨い!帰ってからは、さらに机の中を整理して山盛りに溢れ出した紙ゴミの整理・・・凄げえなぁ、いったいどれだけあるんだ、ゴミの山。佐久にいた頃の組合員活動(平和行進とか、試食会とか)の写真も多数← これはゴミじゃないが・・・。もう10年以上経ったものもあって、故人になった人もいる。生協に入って間もない頃の写真(たぶん部内報)まで出てきてついつい遠い目に。もう20年近いもんな、そんなことやってるから全然片づけが進まんのだが。さて、一昨日模索舎で買ってきたビデオ「天皇の名のもとに」に目を通す。南京(大虐殺)事件に関わる映像というと映画「南京1937」があるけれども、これもオークションでもなければ入手できないので容易に手に入るのは「南京戦線後方記録映画」のDVD版。以前、これのビデオ版を見たことがあって、日本軍の南京攻略から占領、秩序の回復までを追った映像で虐殺否定派から「虐殺のなかった決定的証拠」とされてるもの。無論、この映画に“虐殺”場面など出てこないけれども、この映画自体がどういう意図で撮られたのか、戦闘の全てを網羅してるのか、日本軍のプロパンダ映画であれば、(不都合な場面をカットするとか)割り引いて見なければいけないだろうとか、虐殺を肯定する映像をあれだけ批判する側が、そういう疑問を呈しないのが不思議といえば不思議。ま、同時代の貴重な映像記録には違いないだろうけどさ。で、この「天皇の名のもとに」は<大虐殺はあった>という立場で95年に製作されてるもので、現在入手が出来ないから、さっきの「南京・・・」と比べると知名度は格段に落ちる。<大虐殺の証拠>とされるマギー牧師のフィルムが随所に挿入され、関係者のインタヴューと合わせて大虐殺を検証する、という構成。これをNHKは「刺激的過ぎる」と言って放映を断ったというけど、それも無理ないかな・・・という内容。違和感を言うと、やたらに字幕が多く、インタヴューの肉声が少ない(時間の関係)のはドキュメンタリーとしてどうかと思うし、元日本軍兵士である東史郎氏の発言がやたらと多く、饒舌に過ぎることが気になった。また、否定派として登場する渡部昇一氏も刺身のツマ程度の登場だし、正直言って構成に問題ありだな。両方の映像を対比して公正に論じるって視点も必要と思うけど、南京事件って日本の近代史の肯定否定の分水嶺になってるところがあって、どうしても熱くなり過ぎちゃうんだよね。もっと冷めた視線で見てもいいと思うんだけどな。