今日もまた、部屋の片づけの途中で本を読んでしまった。
もう10年以上も前に実家で、古本屋さんに持っていく予定だった本の中から見つけて
もらって帰り、ときどき拾い読みしていたのを
今日は一冊、一気に読み終えた。
あれかな、試験前になると他のことがしたくなるというような (^-^ゞ
とてもわかりやすい文章で
日本のことばの成り立ちから、そのことばが古代にどんな意味をもっていたか、
そして古代の人がどのような人生観や価値観などを持っていたか、というお話に広がってゆく。
「さいわい」 の古語は 「さきはひ」
「さき」 「はひ」 の意味から
古代の日本人が感じる 「さいわい」 、幸せとは、心のなかに花が咲きあふれてずっと続く状態
であったとわかる。
また、「恋ふ」 とは 「乞う」 の意味から、離れ離れである恋人同士が互いの魂をよびあうことだった。
恋の成就がなかなか実現しない古代において 「こひ」 とはつらいものであり、逢いたくても逢えない切なさを表していた。
英語で言えば I love you より I miss you に近い、目の前にいない相手を想い慕う気持ちが、日本語の 「こひ」 ・・・
私などは普段全く知ることなく暮らしている、日本語の深い意味合いが
この本にはつまっている。