本日・手術日

元気な顔で昨日の昼に康平は入院しました。

「母さんしばらく・・おいしいもの食べれんから～今日の昼はさぁ～
ピザが食べたい」

午前中・・市役所へ行って高額医療の手続きやら・・買い物やらに出かけ
昼過ぎに帰宅した私に・・・
開口一番・・康平が言った。

「いいよ！じゃ・・ピザでも食べて元気モリモリで入院するか！」

「ヤッタッ」

顔の腫れが本当に・・綺麗に引いてきている・・
なので・・鼻は「グシャ」ってつぶれているけど・・

このまま・・手術は後回しにして・・練習に参加してもいいんじゃないかい？

って思ってしまうほどである・・

入院して・・4人部屋に・・おじーさん3人・・

康平はバリバリの若者・・

おじーさん達は、若者の入院に大変興味があるらしい・・

ベットにゴロリと寝転がりウトウトしだした・・康平・・

やっぱり・・少し歩くと疲れるのかな？？

しばらくして先生が診察に来られた・・

「チョット・・・触るね」
と言って・・康平の鼻をブニュブニュ押して
手の感触で確かめている・・・

康平がチョット・・顔をしかめる・・・

「痛い？ごめんね・・」


「先生・・針金入れるだけの手術で終りますかね？」

又・・確かめてみた・・

「うーーん・・やってみないとわからないんだけどね・・・なるべく・・そうしたいと私も思っています・・でもね・・この子の場合・・鼻の骨だけじゃなく・・
頬と鼻の付け根・・つまり上あごの骨になるんだけど・・そこも折れて陥没しているんだよね・・それが、上手に持ち上がってくれれば・・・・
野球の試合があるもんね！なんとか・・がんばりますよ！」

「よろしくお願いします」


救急の時の診断の時は、気が動転して・・目の前が「真っ白」になり・・・

何も喋れなくなり・・
大事な気になる事が聞けなかった

「頭や・・目に異常はなかったですか？」って・・

それが・・月曜日にやっと聞けたのだ

「頭への異常も出血もありません・・目も大丈夫です」



ホッ・・・・・とした・・

冷静になって考えたら・・
眉間が陥没している

数ｃｍズレていたら・・「目」

目に当たっていたら間違いなく『失明』だっただろう・・
数ｃｍ頭に近かったら・・・後遺症が残る大怪我だったかも・・しれない


「鼻」だけで済んだのは・・・やはり・・奇跡に近い

神様が「まだまだチャンス」を残してくれたのさ～～

何度も何度も困難を仲間たちで乗り越えて・・
不祥事の処分も乗り越えて・・
特待生問題も・・なんのその！

「夏は来る！」
この言葉を信じて・・・がんばってきたんだもの！

「夏は来る！」
グランドに立てる！

寝る前に・・今までのいろいろなことを考えていると
涙が静かに頬をつたう・・
朝も・・少し早めに目覚めてしまう・・

また・・考えて・・静かに頬をつたう・・

私は泣き虫だなっ

夕べは病院食では物足りない康平を連れて
3人で病院の近くの知り合いの「ラーメン屋」で

「晩餐」

「康平君！がんばるがいぞ！一杯食べて力つけて・・明日の手術・・がんばって・・夏の大会！絶対に出るがいぞ！」

「ありがとうございます」

チョット・・ぶっさいくな康平は・・

モリモリ食べて・・絶食に備えていました

本日3時・・手術

気力も体力も万全

がんばるべーー