キャブレター仕様の生産終焉

新しい排気ガス規制（平成18～20年規制）では、有害物質の大幅な削減が義務付けられ
テスト方法も世界で最も厳しい内容となっています。
各メーカーさんでは、エンジンの基本設計が古いものは生産中止とさせて、規制対応と
させた新設計を組み込んだエンジンを作っている事でしょう。

現状、規制対応となるシステムとしては３項目あります。
　□フューエルインジェクション（適量なガソリンを吸気ポートに噴射させる）
　□エアインジェクション（排気ポートに空気を送り排ガスを酸化し浄化させる）
　□キャタライザー（マフラー内のフィルター）
この中でも最も効果があるのは、フューエルインジェクションだそうです。
フューエルインジェクションも単体では機能せず、排ガス中の酸素量のデータを
インジェクション側へ送るシステムとして、Ｏ２センサーが必要となります。
現行のキャブレター仕様では、上記のような対策が難しいため殆どのバイクが
新しいシステムへと、移行される事になります。

では、キャブ仕様とインジェクション仕様の違いは、走りにどう影響するのか？
ディーラーさんに本音を聞いてみたところ…
基本的には差は殆どありませんが、で出しの時に「ググッ」とくるトルク感に
違いが生じる様です。特にシリンダー数の少ない単気筒・２気筒エンジンには
目立つみたいですが、メンテナンス的には楽になるからイイと思います。
でも、キャブ仕様が無くなるのは寂しいですね　…との言葉が印象的でした。

ウチのＳＦも、キャブレター仕様の最終ヴァージョンとなるみたいですから、
大切に乗ってあげるつもりです。