てっきり玉川という場所で発見されて名付けられたものだと思っていました。
磐梯山には固有種のバンダイクワガタが咲く頃や紅葉の頃など何度も登りましたが、お盆に登るのは初めて。
「今はどんな花が咲いているかな?」
お盆休み最終日の8月16日。
4時起き5時出発。
今にも雨が降り出しそうな曇り空の下、いつもの国道115号線を通り、
途中、朝焼けを期待して久しぶりに道の駅つちゆに寄り道してみましたが・・・
「きぼっこの森」の向こうではドラマチックな朝焼けが (^_^;)
後ろを振り向けば安達太良連峰最高峰の箕輪山と前日に登った鬼面山。
道の駅を後に、箕輪山と鬼面山の間を貫く全長3360mの土湯トンネルを抜ければ、
そこはやっぱり曇り空でしたが、正面に見える磐梯山の山頂には雲がかかっていない♪
それにしても参ったな。
制限速度にだいぶ満たない速度で走るトラックにつかまり、後続に連なる車列がどんどんどんどん長くなる。
やっとこさ辿り着いた猪苗代若宮の交差点でノロノロトラックから解放。
国道459号線に右折し裏磐梯へ。
寄り道したいところですが、登山口がある八方台駐車場は朝早くから混むんです。
国道から分岐する磐梯山ゴールドラインに進み、その八方台駐車場へ。
お盆休み最終日だから?
意外に駐車場は空いていて、係員の誘導に従って駐車。
朝ごはんを食べたり、きれいなトイレに寄ったり・・・
30分以上かけてノンビリ準備。
係員さんの「いってらっしゃい!」の声に1人送り出され、駐車場から磐梯山ゴールドラインを横断。
(ちなみに登山口の目の前は、標高1194mの道路最高地点)
磐梯山八方台登山口 7:00
標高1816.2mの磐梯山山頂へ!
「この登山道は、山岳登山道であり、ハイキングコースではありません」です。
花もそっくり実もそっくり。
たぶんタムシバではなくて、コブシの若い集合果。
実を言うと、撮った時は奇妙な虫こぶだと思っていました (^^ゞ
石祠の背後に聳える大ブナに「行ってきます」とご挨拶。
登り始めは傾斜が緩やかな幅広登山道。
花を探しながらゆっくり登るも、全く見当たらない。
中ノ湯跡が近付いてくると・・・
ヒヨドリバナでもヨツバヒヨドリでもなくて、サワヒヨドリかフジバカマかも?
・・・ヒヨドリバナ属に間違いないその花を逆光で。
アサギマダラはいないかな?
エゾアジサイ。
キンミズヒキ。
キミは誰?
ブナ林を抜ければ視界が開け、磐梯山の山頂を確認。
硫黄臭が漂う・・・
中ノ湯跡 7:35
廃墟を何気にモノトーンで。
水分補給の後、傾いた木道を進めば小湿地。
その手前にマイヅルソウの実が沢山生っていたので、しゃがんで撮ろうとしたら・・・
視線の先に、相変わらず「キミは誰?」のままの小さなたぶんラン科の花。
前日に続き、また会ってしまいました。
東吾妻の浄土平湿原で木道から見下ろすことはありましたが、こんな間近に見るのは初めて。
ハナゴケも発見。
裏磐梯登山口からの登山道を合わせると、本格的な登りに。
ミヤマアキノキリンソウ。
所々に咲く花に足を止めながら急登を頑張ります。
最初に展望が開けるこの場所からは・・・
磐梯山は火山。
弱い噴気が出ているのをを確認できます。
(↑リンクは気象庁HP「磐梯山の活動状況」)
そこからまた頑張れば、裏磐梯一帯を望める展望台のような場所。
桧原湖の向こうに朝日連峰が・・・微妙。
手前は銅沼で、奥の山並みは西大巓と吾妻連峰最高峰のまだ登っていない西吾妻山。
小野川湖と秋元湖。
五色沼の毘沙門沼も写っているけれど・・・
飯豊山も確認。
ウメバチソウの蕾から花後まで。
5分程の休憩の後、出発。
急な登りが落ち着けば、今度は下り基調に。
茂みの奥に僅かに咲いていたタマガワホトトギス(玉川杜鵑)のその和名は・・・
「花色をヤマブキの色に見立て、ヤマブキの名所とされる京都府井出の玉川の名にちなむ」と。
(「ヤマケイポケットガイド2 山の花」より)
何だか変わった名の付け方だと思いましたが (^_^)
再び登りに転じれば、また見たことがない花が出てきたぞ♪
花だけを見るとオケラ(朮)とかカシワバハグマ(柏葉白熊)みたいだけれど、
花色も白ではないし葉も違うので、やっぱり「キミは誰?」
9月3日追記。
クロトウヒレンだと思うけれど・・・シラネアザミとかセンダイトウヒレンとかは磐梯山に咲く?
上からしか撮らなかったから区別がつかん。
傾斜が緩めば「お花畑」は近い!
右手に南隣りの尾根が見える場所から空を眺めれば、朝よりも青空の面積が広く。
これならば前回(2014年7月6日)は見えなかった猪苗代湖が山頂から見えるかも?
続きます。