雪の上を歩くのは今冬初めて♪
11月29日。
天気はイマイチですが、父親の実家に野菜を収穫に行ったついでに近くの口太山に登ろうということになり・・・
時折雨がぱらつく中、畑で大根・白菜・キャベツ・ネギ・柿・キウイフルーツを収穫。
たくさんの野菜と果物を車に積んで・・・
ネギがネギが (;^ω^)
寒い中、換気のために車の窓を開けて・・・
父親の実家から、二本松市と川俣町の境に聳える口太山に向けて国道349号線を北上。
一昨年は二本松市針道の登山口から夏無沼コースを登って山頂へ。
なので今回は夏無沼への道はパス。
口太山トンネルを抜けて二本松市から川俣町へ。
前日にグーグルマップのストリートビューで登山口までの道を確認済。
白い「口太山登山道入り口」の標柱を見逃さず、国道から細い道に右折。
すぐに国道349号線の旧道に突き当たり、そこを右折した後は道なりに約1km。
舗装された広い駐車場(口太山駐車場)に車を止めて・・・
駐車場の傍にあった庚申塔には「庚申青面金剛」と彫られていて、その下には「三」の文字。
その右にも文字が彫られているけれど読み取れない。
青面金剛を調べてみるとわかるけれど、その文字は「猿」かも?
「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿!
駐車場を出発 11:05
口太山を正面にキャンプ場へ向かいます。
振り返れば福沢羽山の稜線に日が差して。
乳清水の鹿威しの音が響く。
口太山登山口 11:17
私、下りが急なのは苦手なんです。
なので石尊神社コース(上級者コース)を登り、猿の首取りコース(一般コース)で下山。
周回する予定でしたが・・・
ここから山頂までの距離は1.3km、登りのコースタイムは1時間10分。
雪があるので、今回は猿の首取りコースを往復することに決定。
福島市の初雪は11月25日。
その時は地面には積もらなかったので、雪を踏むのは今冬初。
薄暗い杉林に入るとすぐに沢に架かる・・・丸太が2本、その間を土で埋めた木橋。
私、真ん中の土の上を歩けばいいのに濡れている丸太に足を載せてしまってオットット!
危うげに橋を渡れば、そこは雑木林に続くフカフカの落ち葉で覆われた登山道。
おまけにイノシシが荒らした跡がそこかしこにあって、頑張りすぎて沢に落ちたのかな?みたいな痕跡も。
その沢を右に見下ろし登っていくと、滝が見えてきました。
猿滑りの滝 11:32
なかなか大きな滝ですが、水量が少なく迫力はありません。
冷え込んだら氷瀑になるのかな?
猿は滑り落ちたが、私は滑落したくない。
斜面をトラバースする登山道は狭いうえに谷側に若干傾斜。
落ち葉が吹き溜まっているからそう感じるのかもしれませんが、ちょっと怖い。
が・・・それは尾根に乗るまでで、後はそこそこ急な快適?登山道。
分岐には標識完備。
分岐を2つ経由して乳子岩方面に向かい・・・
伝説を知っているだけに、薄暗くて1人では来られない感じ。
乳子岩11:43
岩穴には石仏が安置されていて、その奥は真っ暗。
乳子岩(ちごいわ)」にはこんな伝説がある。
昔、飢饉のとき、口減らしのため乳飲み子を岩穴に捨てた。
すると、一晩中その子どもの泣き声が里まで聞こえたと言う。
いつしかその岩穴を『乳子岩』と呼ぶようになった・・・という。
川俣町公式ホームページ「川俣町の山~口太山」より。
乳子岩は山陰中納言が逃げ込んだ穴でもあり・・・
そこに供えられているかのようにムラサキシキブ(紫式部)の実がただひとつ。
手を合わせてから・・・
1つ、分岐に戻って山頂方面へ。
冬枯れの森は寂しい。
何かないかと目を皿のようにしながら!?被写体探し。
・・・との理由をつけて、雪と濡れた落ち葉で滑りやすいやや急登をゆっくりと。
そして結果が出た!
ツチグリ発見♪
ちなみに白い幼菌はマメダンゴ。
食べたことがありますが、あまり好きではなかったな (-_-;)
そして展望。
2つの羽山に挟まれた木幡山。
で、こちらが福沢羽山。
右に視線を移せば、千貫森・十万劫山・天井山・一貫森・女神山などなど。
お、信夫山の羽山もちょこっとだけ♪
展望地を後に・・・
猿の首取り 12:09
「猿」が付く名所?が出尽くしたところで一寸。
口太山には次のような伝説がある。
その昔、山陰中納言がこの山にさしかかったところ、大猿に化けた山賊が中納言に襲い掛かった。
その時どこからともなく現れた白い鹿が加勢して、中納言を救ったという。
その時、猿の首を取った場所が「猿の首取り」
中納言が逃げ込んだ岩穴が「乳子岩」
猿が落ちた滝が「猿滑りの滝」といわれている。
「新・分県登山ガイド6[改定新版]福島県の山」より。
ここに雪があったら間違いなく引き返していました。
猿の首取りはヤセ尾根の岩場。
一歩一歩を慎重に慎重に。
石神?
たいして難しくはなかったけれど、下山する時が怖いかもね。
サラサドウダンの種でしょうか?
登山案内にも「ブナ」の文字があったので、しっかりブナを押さえておきました。
迷い平 12:20
「迷い平」といわれる所があるが、
ここは、白い鹿が出てきて、それを追いかけていって道に迷ってしまった。
・・・といういわれや、現に山菜採りに入って道に迷ってしまう場所らしい。
しかし、登山道にしたがって歩けば何の問題もない。
川俣町公式ホームページ「川俣町の山~口太山」より。
ここから先もイノシシが派手に暴れ回った痕跡がそこかしこに。
とにかく遭遇しなくて良かった~。
そして、山頂が見えてきました。
続きます。