第一次世界大戦では‥
「当時の日英同盟は、世界最強の軍事同盟だったのです。
ですから当時の日本が、その気になればこの悲惨な戦争を、止めさせることも、早く収束させることも可能だったのです。
これは日本の戦争観=国防・・・という潜在意識が、日本人にそういう決断をさせ、他国の苦しさや悲しみに無関心にさせているとしか、私には思えません。」
と、土佐のくじらさん。
なるほど~そう言われれば、そんな気もします(笑)
「日英同盟の破棄」が、日本の戦争突入への分かれ道となったことはよく指摘されることですが、その原因が、同盟国イギリスから支援を要請されても、申し訳程度にしか動かなかった日本の冷淡さにあったというのは、今の日米同盟も似たような構図にあるので、ヤバイ!!!です。(あらかじめ、動けなくしたのはアメリカではありますが、その足かせを利用して、今だに何があっても“守ってはもらいたいが、同盟国の戦争には巻き込まれまい”として自縄自縛に陥っている日本も、アメリカから見れば“使えない”同盟国!?)
今だに、十年一日のごとく「集団的自衛権、是か非か」などの議論に明け暮れているのは、海外から見れば危機管理能力ゼロのあきれた無能国家でしょう。日本は日米同盟の強化はおろか、維持も適わぬ国となるでしょう。
日本が、歴史の教訓に学ぶことができるか否か?
誇りを取り戻し、サムライ国家として恥じない行動を国際社会の中で行うことが出来るか否か?に、世界の命運がかかっていると思われます。
その為の日米軍事同盟を実効性のあるものにする「安保法案」に反対する勢力こそ、日本と世界を窮地に追い込む一番危険な勢力であることを、肝に銘じたいものです。
世界が危機に瀕している時、手を差し伸べるどころか、身を縮め、「悪」に目をつむるような国が、憲法にも謳われた“国際社会の中で名誉ある地位”を築けるはずがありません。(日本は、先の大戦で、アジアの中では名誉ある地位を築きましたが、第一次世界大戦ではアジアを超えて敬意を払われる最大のチャンス(イギリスの要請に応える)を逃したばっかりに、結局、第二次世界大戦を招き寄せてしまいました。今度こそ問われているのは、アメリカと力を合わせて、独裁国家の横暴と戦う気があるのか、ないのか?日本人にサムライ精神があるのか、ないのか?ということではないのでしょうか?過去に縛られていると同じような未来を引き寄せてしまうハメに陥るのが、歴史の恐ろしさ‥)
新しい一歩を踏み出し、「人類史の大転換」を果したいものです。
それにしても不思議なことは、明治維新以来、なぜかいつも日本が“世界の歴史のカギ”を握ってきたこと。
ほとんどの日本人はソレに気づかない(学校でも教えない)まま、外国や権力者や歴史の趨勢に翻弄されてきただけのように感じていますが、「日本の選択」が世界に如何に大きな影響を与えてきたかという自覚ぐらいは、そろそろ日本人も持っても良いのではないでしょうか?
もちろん、全ての国がお互いに影響を及ぼし合って成り立っている「世界」ですが、日本の役割について、日本人の自覚があればこそ(つまり、アジアの盟主として「大東亜」という大義を信じていたこと)、先の戦争前夜「人種差別撤廃」を欧米列強相手に訴えることができたのだし、植民地解放の為に末端の一兵卒でさえ、命を投げ出すことができたのですから、今後、日本が自国と世界の平和の為に、積極的平和主義を推し進めてゆくなら、どんなに重要な役割を果すことか!“みもの”ではないでしょうか?
アメリカと日本が世界最強の共同戦線を張れば、どんなに世界は安心するでしょう。(中国は平気で弱い者イジメをする国ですが、強い相手には手を出さないので、最大の抑止力になるでしょう。)
日本が正しく、強くなり、世界の安定と平和に貢献すれば、「安保法案」を「戦争法案」と言い換える反日サヨクの出番など、無くなります。
それまでの辛抱!
世界は平和を望んでいるのですから、日本はいい加減、世界の期待に応えるべき!と思います。
土佐のくじらさんの、「誇るべき日本の歴史」シリーズで見つけた、辛口の「日本論」が冴えています。
2013-06-08 18:35:00 | 誇るべき日本の歴史
土佐のくじらです。
日露戦争の日本の勝利、そして日韓併合によって、
ひとまず北の驚異から脱した日本は、明治維新依頼の念願の、平和の時期を迎えました。
世界最強国イギリスとの軍事同盟の下、いわゆる大正デモクラシーと言われる、
近代日本にとっての幸福な時期に、これから入って行くのですね。
ただこの時期に、日本は重大な外交上の間違いを、とても多く犯していると私は思います。
その最大のものは、この時期に起こった第1次世界大戦における、日本の軍事的な行動においてです。
最大の問題点とは、日本は第1次大戦に、全く参加意欲がないのです。
一応、地中海に駆逐艦を派遣し、連合国の輸送船舶の護衛はしており、戦死者も出してはおります。
しかし当時、同盟国のイギリスからは、「戦艦を出して、一緒に戦ってくれ!」と、再三に渡り依頼されていましたが、
日本はこのイギリスからの依頼を、実にあっさりと断っております。
そして中国大陸にあった、敵国ドイツの港を攻撃する位で、共に戦うという気持ちが、同盟国側に全く通じておりません。
日本は第1次世界大戦には、全くのお付き合い程度の参戦の仕方なのですね。
ヨーロッパ諸国においての第1次世界大戦は、ヨーロッパ諸国民にとっては、
それはもう悲惨で悲惨で、彼らの歴史的なトラウマになるくらいの、とても辛い戦いだったのです。
それを当時の日本人は、理解しようとしませんでした。
おそらく、今もしていないでしょう。
世界最強国イギリスと、軍事大国ロシアを破った日本・・・
当時の日英同盟は、世界最強の軍事同盟だったのです。
ですから当時の日本が、その気になればこの悲惨な戦争を、止めさせることも、早く収束させることも可能だったのです。
これは日本の戦争観=国防・・・という潜在意識が、日本人にそういう決断をさせ、
他国の苦しさや悲しみに無関心にさせているとしか、私には思えません。
戦争=国防論・・・と言えば、格好は良いのですけど、
要するに日本人は、自国の防衛以外に戦力を出すのは、根本的に理解できない民族なのです。
これが現代においても、自衛隊の海外派遣活動(PKO)に反対したり、インド洋での自衛隊の給油活動などに反対する勢力がありますし、それを「その通りだ!」という支持者も多い、根本的な問題だと私は考えるのです。
しかし当時の日本は、この第1次世界大戦によって、空前の好景気が訪れ、そしてドイツの中国からの租借地(山東省)の利権を得ます。
また、日本の租借地関東省(満洲)や南満州鉄道の、租借期限延長権を得ます。
また、アメリカ領のハワイとフィリピンの間にある、パラオやマーシャル諸島の領地を得ています。
戦争=防衛論国家のくせに、多くの利益は得てしまいました。
これも大きな間違いです。
これで全世界に、日本の戦争観=ビジネス・・・と、誤解されたと思います。
「そんなもの要りません。」と言っておけば、その後の国際社会の誤解は、きっとなかったでしょうね。
これだけの利益を現実的に得ているなら、もっと同盟国としての重要性を、国際的にアピールする必要がありました。
利益、権益獲得を、日清戦争後の遼東半島返還時のように、むしろあっさり拒否していれば、
「あっ、日本はやはり、サムライの国なのだ。」と、かえって国際的な評価が上がったことでしょうし、
世界の戦争観=ビジネス論の流れにも、良い影響を与えられたかも知れません。
日露戦争は勝利しましたが、多く国富を失ったので、ケチな心が芽生えたのかも知れませんが、
当時日本は、既に有数の工業国へと発展し、十分大国入りしておりました。
取りもなおさず、同盟国と共に戦う姿勢を強く見せなかったのに、戦勝国として、利益だけはチャッカリ得てしまった判断が、
同盟国イギリスに不信を与え、その後の日英同盟破棄への流れをつくり、そして中国やアメリカに、反日感情を与えるきっかけになってしまったことに、間違いはないと思います。
大国ロシアに勝利し、当時の日本は、国際的な地位を大きく上げましたが、同時に日本に対する国際的な警戒感も、高まっておりました。
日露戦争後の日本の外交のあり方は、現代、そして未来においても、日本が充分注意すべき教訓が、沢山沢山含まれていると、私は考えています。
日本人自体が、日本人のことをよく知らないと思います。
薄っぺらい民族ではないと思います。
私は国粋主義者ではありません。ただの歴史ヲタクであり、平和主義者です。
シナの動きは、巨大な人口で一気に攻めこられたらどうするかの対策があれば、物理的には無力化できると思います。
敵の長所を無力化し、自信の弱点を無力化すれば、百戦危うからずやです。