▼6月27日、紙面は各社とも<北朝鮮核計画申告→米国・テロ指定解除>とそれにリンクする日本の論理、拉致問題が棚上げされる事へのジレンマをとりあげている。
対北朝鮮への圧力外交のカードを持つに際し、オールマイティをアメリカの<テロ指定国家>に大きく依存し、そのカードに便乗するかにして持っていた<経済封鎖>のカードの存在が希薄することへの言いようのない心理状態がうかがえる。
▼すべからく米国に依存する日本の安全保障と外交スタンスに根本的な欠陥があるのでは。
それがなければ、小泉首相も、インド洋への海自派遣・洋上給油やイラクへの陸自派遣も、そのスタイルを変えていたかも知れない。
隣国の核保有に何ら対処することなく、安全保障を米国に依存してみずから<平和ボケ>の太平の夢・幻に酔い、知恵と哲学を置き去りにした外交・安全保障を展開してきた<ツケ>の一つだろう。
▼今どんな北朝鮮関連の<ツケ>があるのだろう。
<北朝鮮工作員の活動を見逃した>
<日本人拉致を容易に見逃した>
<北朝鮮の核開発を許容してしまった>
<北朝鮮の戦略兵器テポドンの開発、実験を許容した>
<いまだに拉致問題を解決しえない>