結局、自民党総裁選に5人が残った。
この間連日、現在もマスコミはその動向をかなりのボリュームで報道する。
同じ党首選で単独党首候補の選択をした民主党はその話題性の乏しさから大してマスコミに取り上げられる事無く、この報道振りの温度差に危機感をつのらせた民主党は<埋没>と言う表現でその存在の危機感を表明した。
この段階で、自民党の戦略は成功だろう。
自民党は、福田氏の退陣表明というネガティブな環境で、結果的には数十億円に匹敵するPR代、PR効果をニュースとニュースショーの形で手にした。
5人の候補者揃いで、街頭演説会や討論会が連日報道されている。
本来なら、党員選挙で行われる総裁選出では例を見ない回数の全国的な遊説活動、野党はこれを<小泉劇場の再来>と揶揄し、その盛り上がりを沈静化される事に躍起になっている。
総裁選後の首班指名、組閣、解散、総選挙へのシナリオへ向けたこの自民党の戦略は、目下のところ当を得ている。
昨年の参院選での自民の敗退から、予想されている総選挙での劣勢をかわすための戦略は第1ラウンドは、自民党のしたたかさの勝ちか。
第二ラウンドには、今少々白けている国民にインパクトを与えるような総裁を選出することだろう。
これ以外に、かって大平正芳氏の急逝によって、これを主流・反主流が、<氏の弔い合戦>を標榜し、勝利した1980年の総選挙ような神風は吹かないかも知れない。
今年は、温暖化の所為だろうか、まだ台風が本土に上陸していない。
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