ツバメは不思議な鳥だ。なにしろ人目に付く所に巣を作るのだから。空き家などに巣を掛けているツバメを、すくなくとも私は見たことがない。人間の側にいることで外敵から身を守っていると言うが、いつ頃からどんな風にしてそうなったのかツバメに聞いてみたい。これまた不思議なことに玄関の軒下などにツバメが巣を掛けて、糞を落としてもそれを嫌がっている人を、すくなくとも私は見たことがない。ツバメが巣を掛けた事を嬉しがり、他人に自慢したりするのだ。ツバメは不思議な鳥でもあるが、鳥界一幸せな鳥かも知れないと思うのである。
⇩ あけくちの所で口を開けて餌をねだる雛たち。