うっすらと赤く見える所があったので、近づいてみると、休耕田を埋め尽くしているイヌタデであった。 レンゲ畑のように、耕されることもない。農業(稲作)の衰退を象徴するかのような光景である。 小さな花や実の赤さを赤飯に見立てて、別名「赤まんま」「アカノマンマ」。言葉を話し始めたばかりのちっちゃな子供が指をさして「赤まんま」と言っている姿を想像すると、思わず笑みがこぼれる。