閑人帖

橋渡し

彩の淋しい冬に目を楽しませてくれた水仙。そろそろお役御免の時期である。

水仙の花言葉の一つに「自己愛」がある。

泉の水面に写る自分の姿を水の精と思い、恋焦がれ、その場を離れることが出来ずに、死んでしまったナルキッソス。翌日、その場所に水面を覗き込むように咲いていたのが水仙であった。

誰が考えたのか知らないが、面白い話だなぁと水仙を見ると、時々思い出すのである。

ギリシャ神話の中の物語である。ナルキッソスはナルシシズム、ナルシストの語源にもなっている。

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