閑人帖

春の愁い

海辺や川辺の廃船は物哀しくはあるが、気持ちとしては腑に落ちるし、納得もする。

だが、水辺から離れた場所に打ち捨てられた廃船には、憐憫の情を覚えずにはいられない。

木の船なら年月が経てば、風化し、崩れ落ち、土に返れるのだが、現代の船ではそうはいかない。

年月が経てば経つほど、憐みは増して来てしまうのである。

春であれば、猶更に。

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