最近はカロリーハーフだとかいう言葉も聞くので、
(あ、書いてから思った、もっと最近はoffですね;;)
子どもたちは『半分』って意味だということはわかったようです。
私の世代だと、「混血」ってイメージの方が先かな。
日本人とドイツ人のハーフ、みたいな。
そういうタレントさんもブームだからか、
子どもたちもそういう使い方も知っていました。
え?
なんでそんな話をするのかって?
『ハーフ』
本のタイトルなのです。
草野たきさんという方の、児童向け文学。
小5の子の国語のテキストに、ほんの一部だけ載っていました。
で、何人と何人のハーフかって?
それがですね・・・・・・
人間と犬のハーフなのです。
冒頭文はこう。
『ぼくの母親の名前は、ヨウコという。
ぼくは小さいいときから、ヨウコが母親だと教えられてきた。
ヨウコハ、茶色い毛並みのきれいな、犬だった。』
でも、違いますよ。
ファンタジーではないのです。
ぼくはちゃんと犬がお母さんなわけないって知っています。
主人公は小学6年生の男の子。
あらすじを書いちゃうと、つまんないので書きませんが、
テキストにはこのヨウコが行方不明になった!というところだけが抜粋されているのです。
「え、先生、このあとどうなるの?」
「どうなんだろうねえ、先生も読んだことないから、わからないなあ。」
なんとなく、その、切ってあるところが、
これから大変なことがおこりそうな、というか、
不安を予兆させるような描写で終わっているものだからね~・・・気になって仕方ない。
次のページに続きが書いてないか、調べてみたりもしたけど、やっぱり書いてないし。
「ヨウコ見つかるのかな。」
「どうかな。・・・・・・気になるね。」
「うん・・・・・・」
あんまりにも切なそうなんで、文庫本、買っちゃいました。
そして、子どもちゃんたちより先に読んで、大泣きしちゃいました。
これから、何人かの子で、回し読みする予定。
みんなも泣いちゃうかな。
読書が嫌いな子に、どういう本を読めばいいかよく聞かれるけど、
きっかけはこんなことでもいいんじゃないかしら?
私はよくこうやって国語の問題に載ってた本を買ったり、
同じ作家さんの本を買ったりして、
子どもちゃんたちにも勧めてみたりするんだけど、
国語の授業の良さって、そういうとこにもあると思います。
接続語がわかったり、
段落構成がわかったりも大事だけど、
なるべく「このお話おもしろい!」「続きも読みたい!」「もっといろんな話読みたい!」
につながるような授業をできたらいいな。
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