国立中学受験専門 ひのき塾

国立中学受験専門塾として、様々な情報を発信してまいります。

京都教育大学附属桃山中学校H.31入試を占う

2019-01-15 14:47:31 | 研究
先日、H.31年入試の出願者数が発表されました。

男子 63名   女子 105名

というもので、附属桃山中は、例年、ここからほぼ同数もしくは微減して受験日を迎えますので、実際に受験者数を男子62名、女子103名と予測して、直近4年間の受験者数を比較してみますと

男子 85名⇒63名⇒80名⇒62名    
女子 108名⇒92名⇒125名⇒103名

となっています。男女とも2年前のH.29 入試の受験者が近年最も少なかった入試でした。昨年は、通学指定エリアを緩和することで受験者数を大幅に回復させたのですが、今年度は、男女とも昨年より約2割減少し、男子に至っては過去最少となりそうです。

次に、合格者数の予測なのですが、附属小学校からの連絡進学数が分からないので、なかなか踏み込めないところですが、直近4年間の合格者数を振り返ってみますと

男子 28名⇒28名⇒29名⇒29名 

とほぼ安定していますので、今年度の合格者数を29名と予測します。

女子 30名⇒28名⇒28名⇒33名 

となっており、昨年の33名はここ近年で最も多い人数です。さすがにここまでは難しいと思うのですが、附小生の人数が減少していることもあり、今年度入試もこれに近い数になるのではないかと考えます。よって、32名と予測してみます。

以上のことから、今年度の競争倍率は、

男子 2.14倍   女子 3.12倍

となります。これを直近4年間で比較してみますと、

男子 3.04⇒2.17⇒2.76⇒2.14    
女子 3.86⇒3.29⇒3.79⇒3.12 

まだまだ厳しい数値ですが、今までの中で男女とも一番易しいものとなっています。

実際の受験者の学力層ですが、駸々堂テストで附属桃山中を第1志望にしている生徒の平均偏差値を昨年と比較してみます。
男  子
第 4 回、第 5 回、第 6 回の順で
 2017年 平均偏差値
      51
      52
      49
 2018年 平均偏差値
      51
      47
      49
女  子
第 4 回、第 5 回、第 6 回の順で
 2017年 平均偏差値
      52
      51
      52
 2018年 平均偏差値
      51
      50
      49
男子は、ほぼ昨年と同じか若干下回りそうな気配ですが、女子は、明らかに易化傾向にあります。

もちろん、附属桃山中学の受験科目は、副教科実技を含めた全教科となるので、駸々堂テストの結果だけで判断できることは限られてきますが、副教科を含めた附属桃山中対策をしっかり行ってきたひのき塾生にとっては、

大きなチャンスとなりそうです。

体調管理に努め、是非とも、感動合格を勝ち取って下さい。

頑張れ受験生! 頑張れ、ひのき塾生のみんな!

奈良女子大附属中学校H.31入試を占う②

2019-01-09 14:32:30 | 研究
令和元年冬期講習より王寺教室 新規開校 


昨日、H.31年入試の出願者数が発表されました。

男子・・・241名(昨年比-3名)  
女子・・・342名(昨年比ー6名)

というものでした。奈良女は、入試日を毎年解禁日の5日後に設定していますので、出願はしたものの受験せずに欠席するという生徒が少なからず出ます。

H.28・・男子47名・女子49名  
H.29・・男子36名・女子28名  
H.30・・男子31名・女子36名  

となっています。直近3年の欠席率を平均すると男子14.8%、女子11.1%となっており、これをH.31入試にあてはめると今年度の受験者数は、

男子・・・205名   女子・・・304名

と予測できます。次に、合格者数の予想ですが・・・今年度は、附属小学校からの合格者数が

男子15名(昨年比+4名)  女子19名(昨年と同数)

でしたので、単純に男子は昨年より合格者数が4人減り、女子は昨年と同数と考えられます。ただ、昨年は、数年ぶりに追加合格者を出しているのです。その人数が、男子8名、女子4名となっており、決して少なくない人数です。追加合格の連絡をもらった方がすんなり入学を決めるとは限らないので、繰り上げ合格者はもっと多かったと思われます。奈良女としては、想定外の出来事だったに違いありません。同じ轍は踏まないと考えれば、昨年に近い合格者数が見込めるのでは無いかと考えます。この辺りを鑑みて、今年度の合格者数を

男子・・・68名   女子・・・50名

と予測します。すると競争倍率は

男子・・・3.01倍  女子・・・6.08倍

となります。相変わらず厳しい数値です。特に女子は男子の2倍・・・ここまでハッキリと差が現れてくると、大教大平野中のように男女同数の拘りを改めるときなのかもしれません。 

昨年の入試問題からも感じ取れたことなのですが、

「問題を易しくして表現力をしっかりみる。」

という本来の奈良女入試のあり方に戻ってきているように思います。ひのき塾の生徒にとっては、間違えなく、与しやすく、「望むところ」と言えるでしょう。

本番まであと2週間。やらなければならないことが多すぎて、くらくらしそうですが、1歩1歩前進していきましょう。今できることは一つしかありません。

がんばれ受験生。

がんばれ、ひのき塾生!


大阪教育大附属天王寺中学校H.31入試を占う

2019-01-02 11:54:54 | 研究
令和元年冬期講習より 王寺教室 新規開校


先日、H.31入試の出願者数が発表されました。

男子・・・163名   女子・・・213名

というものでした。男子の出願者数はここ数年減少し続けており、直近5年間に注目すると

230名⇒210名⇒199名⇒168名⇒165名

となっています。実際に受験する生徒はここから数名減るので162名と仮定し、最終的な合格者数を昨年及び一昨年と同数の62名とみると、

競争倍率は・・・2.61倍。

落ち着いてきたとはいえ、まだまだ厳しい数値です。

1次試験の合格者数を昨年並の111名と予測すると、男子受験者の68.5%が合格することになり、どちらかというと国語・算数が苦手な生徒にとっては、2次逆転が狙える形となり、副教科実技の対策を含め、総合的な国立対策を行ってきたひのき塾の塾生にとっては、決して不利なるものではないと思われます。

次に、女子の出願者数について、直近5年間の推移は、次の通りです。

225名⇒231名⇒224名⇒200名⇒213名

今までで最も少なかった昨年よりは多くなっていますが、一昨年には及ばずといった人数です。実際の受験者は、例年、ここから数名減少するので210名とし、合格者数を直近5年平均の47名と想定すると

競争倍率は4.47倍となります。

直近5年間比較で検証すると

4.52⇒4.51⇒4.89⇒4.17⇒4.47

となり、昨年ほどではないですが、難しくない方といえるかもしれません。

ただ、男子に比べれば遙かに厳しく、先のブログでも触れてきましたがここ数年の国立入試は、

「量が減って質が高まる」

という傾向があり、特に女子にハッキリ現れています。間違えなくハイレベルな競争になります。

最後に、少し気になることがあります。1次入試の合格者平均についてです。直近5年比較をご覧下さい。

86点⇒78点⇒89点⇒73点⇒58点

昨年の合格者平均が極端に低くなっているのです。

受験者数の減少や、算数が難しかったなど、様々な要因があると思いますが、昨年だけにいえる要因として、国語の出題内容に注目しています。

国立入試では見かける単元ですが、俳句や詩、短歌など、私立入試ではまず問われることが無い所から多く出題があったことです。

「虚を突く出題を行って、生徒本来の学力を測りたい」

との考えがあるのかもしれません。ただ、国立対策をしっかり行っていれば問題ないことなのですが・・・

ひのき塾は、現在、冬期講習まっただ中、今週末の「あべのハルカス直前大特訓」を控え、最後の追い込みに余念がありません。

一人ひとりの塾生が、持てる力を出し切って悔いの無い受験となることを願うばかりです。

我々のサポートは、入試日の朝、公園での最後の授業まで続きます。

頑張れみんな!がんばれ、ひのき塾生!


奈良女子大学附属中学校H.31入試を占う①

2018-11-14 14:48:15 | 研究
奈良女子大附中のH.31年入試を検証してみたいと思います。
ご存じの通り、奈良女子大附中は附属小学校と連携していますので、附属小学校からの連絡進学希望者の合格者数が確定してから、一般入試の合格者数が決まる形となります。ですから、連絡進学からの合格者が多くなると必然的に一般入試の合格者数は減少します。ここ数年の連絡進学の合格者数はどうなっているのでしょうか?直近の5年間の様子を確認してみましょう。

 H.26
 H.27
 H.28
 H.29
 H.30
男子(合格者/受験者)
19/31
18/28
15/26
13/26
11/22
女子(合格者/受験者)
 21/33
 23/32
 23/31
 24/30
 19/30
男子については、連絡進学を希望する生徒が年々減少しており、それに伴い合格者数も減少している様子が分かります。
女子は、男子に比べ連絡進学希望者数は一定しているのですが、合格者数がH.30年になって急に大きく減っていることが気になるのですが、これは附属小学校の児童数に起因していると思われます。
40人学級から35人学級への切り替わりの学年であったため、そもそもの児童数が減少しているためです。
ですから、H.30年の女子は、例年に比べ連絡進学を希望する人の割合が高かったため、受験者数は例年と変わらなかったが、元々の児童数が減少していたため合格枠が初めから狭められていたため、合格者が減少したと考えられます。
また、今年度の附属小学校の6年生も昨年度とほぼ同数ですので、H.31の連絡進学入試の合格者数も、男女合わせて30名前後となりそうです。
次に、一般入試の合格者数はどのようになっているのか確認したいと思います。

 H.26
 H.27
 H.28
 H.29
 H.30
男子(合格者/受験者)
59/220
68/217
62/226
61/210
70/213
女子(合格者/受験者)
58/371
64/344
52/291
50/295
52/312

受験者数は、ここ数年男女ともに緩やかに減少していたのですが、H.29からH.30にかけて下げ止まりといった感じがします。今年度の奈良県の小6生の児童数は、昨年に比べて微増していますのでこの傾向はH.31入試も続きそうな気配です。
注目したいのは、合格者数の変化です。
H.30入試の合格者数が男子を中心に大きく増えています。これは、奈良女としては数年ぶりに追加合格を出したためです。
その人数がなんと男子8名女子4名の合計12名。
確定となるまで結構な期間を要した印象がありました。この理由について学校側に質問したところ「南陽高校附属中学校の新規開校に伴い、合格者を読み切れなかった。」とのことでした。
ただ、この追加合格者数を除くとH.30入試の合格者数は
男子62名女子48名となり、
「男子は例年並み、女子はついに50名を切ったか」という印象です。附属小からの連絡進学者数が減少しているにもかかわらず一般入試の合格者数も減少していく・・・これは奈良女子大附中の学校方針なのかもしれません。
ちなみに入学者数は、直近3年間で
121名⇒121名⇒119名
となっており、願書の募集人員約120は維持できていますが、最後まで苦慮された感が拭えません。
これは私見ですが、
「この辺りを鑑みて、来春の合格者は連絡進学、一般入試ともにH.30入試より増えるのではないかと思います。」
次回のブログではこの辺りに踏み込んでいきたいと思います。

12月直前 4大そっくり模試

12月9日(日) 帝塚山中学校において

奈良女子大附属中学校そっくり模試

を開催します。塾外生大歓迎。
的中率抜群の本物の女子大模試で合格力を高めよう!

大教大附属池田中学校H.31入試を占う②

2018-10-31 15:58:28 | 研究
直近4年間の競争倍率と駸々堂テストの合格者平均偏差値の推移を確認してみます。
男子

  H.27
  H.28
  H.29
  H.30
 競争倍率
  4.77 
  4.00
  3.58  
  4.93
合格者平均偏差値
  60   
  60
  63
  59
女子

  H.27
  H.28
  H.29
  H.30
 競争倍率
  3.37
  3.95
  5.50
  7.27
合格者平均偏差値
  62    
  62
  66
  63
競争率が上がれば平均偏差値もある程度連動して動くものなのですが、一般入試の合格者数が少ないため、その時々の受験者の学力層が前に出ているように感じます。過去6年間の競争率の平均をみると、
男子・・・4.26     女子・・・5.15
となっており、男子は、平均±0.5の範囲にほぼ収まっているのですが、女子は、その年により大きく変動しています。
ただ、H.27入試の女子の倍率が極端に低いのは、神戸大附属開校の影響が大きかったと考えられますし、H.30入試の倍率が極端に高いのは、前回のブログでも触れましたが、募集人員の減少がそのまま現れています。
注目すべき点は、H.30入試の合格者平均偏差値です。
募集定員の減少による競争率の激化は、難易度の上昇を生むのが普通なのですが、男子は、直近4年間で最も低く、女子は、例年並みという数値になっています。これは、前年のH.29入試が男女とも、近年で極端に難しいものとなっており、その「より戻し」があったのかもしれません。
ただ、はっきりしていることは、「池附中の入試はここ数年あまり安定していない」と言うことです。
この点を踏まえて、H.31入試はどのような様相を示してくるのでしょうか。
外部募集定員も一昨年までとは行かないですが、昨年よりは回復してくるようです。次回は、この辺りに踏み込みたいと思います。


「大教大附属池田中学 そっくり模試」開催決定

12月23日(日) 池田商工会議所

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模試終了後は、ひのき塾の精鋭講師陣による解説授業を行います。