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ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◆『広重 名所江戸百景』 小学館

       
 一葉や荷風について、読んだり書いたりしていると、私のような蝦夷者にとって、江戸って、どんなところだったのかと、津津浦浦、興味が湧いて来て、それで、なんか、すっごく高かったけれど、思い切って買ったんです。この画集。

 それで、もっとも、心に残っている画が、これです。  

 窓外には、吉原の田園と、遠く、なにやら神社の祭りに向かう人々の列。
 吉原の楼閣の、窓辺に、さり気なく置かれている男柄の手ぬぐいに、外をじーっとみている猫。
 枕屏風のあたりに、ちらりと懐紙がある。
 そして、酉の市の熊手を模した簪も。

 すごいね。
 これだけのシチュエーションで、描けているんだもの。人を。

 

 

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