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ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◆ お年玉付き年賀状の当選と、映画『否定と肯定』と、アンネ

             

 私が投函した年賀状で、切手が当選したと、その切手を貼った葉書を頂いた。

 へぇ〜、私の年賀状が当たったんだ!って、こういうのって、案外、嬉しい。

 宛名隠しには、やはり友人から頂いたミュシャの絵はがき。

 ミュシャは、チェコのプラハの人。
 プラハにはミュシャ美術館もある。

 でも、プラハでは、ミュシャと発音しない。
 Alfons Maria Mucha アルフォンス マリア ムハ。

 アールヌーヴォーというと、ブリュッセルのイメージだけど、その旗手といわれたミュシャは、プラハの人なのです。


 それで、この頂いた当選切手が貼られた葉書を見て、唐突に思い出したことがあった。

 私が、中学生のころ、片思いをしていた少年がいた。
 そして私が高校1年の時、その少年から年賀状が届いたのだ。
 なぜ、その少年から年賀状が届いたのか、なぜ私の住所が分かったのかも、今はまったく覚えていないけれど、たったひとつ、覚えていることがあった。

 その少年からの年賀状が、お年玉のレターセットに当たっていたのである。

 私は、少年直筆で描かれた干支の絵を、しばし眺めていたが、ハサミでナンバーの部分を切り取ると、郵便局へ行ってレターセットと交換してきた。

 そんな話しを、今夜、家人にしたら「まさに唯物論だな」と言って笑った。

 片思いの少年から届いた直筆の絵が描かれた年賀状を完璧な形で残すことより、お年玉のレターセットを選択したんだもんね〜。
 そうからかわれても仕方がない。
 トホホホの私も、笑ってしまった。

 
 

 さて、明日は、映画へ行こうと思う。  
 
 ホロコーストが、あったのか、なかったのか。

 その法廷映画である。
 

 昨晩、友人と2時間ぐらい電話で喋ってしまったんだけど、本の話しが中心で、あの本が良かったとか、子ども時に感銘を受けた本だとか、その内容はかなり多岐に渡ったけれど、なかなか面白いお喋りだった。
 そのなかで、『アンネの日記』の話しも出た。

 私には、意固地なところがあって、当時、私が小学生高学年の頃『アンネの日記』は、必読の書のように言われており2歳年上の姉は『アンネの日記』を読んでいたが、私は手にもせず興味も抱かなかった。

 必読とか、オススメの一冊とか、良書とか、子どもの時から大嫌いだったのだ。


 そんな訳で、『アンネの日記』は、大人になってから読んだ。
 と、いうか、オランダに住んでいたとき、アムステルダムの<アンネの家>に行って、それから読んだのだった。

 その後、深町眞理子訳の『アンネの日記』増補新訂版が出版された。その後書きの深町さんの文章を読んで、ああ、私と同じ感覚の人もいるんだと思った。


 私は、今までに、5度か、6度か、何度かはっきり覚えていないけれど、多分それぐらいかそれ以上、<アンネの家>を訪ねた。

 <アンネの家>は、行く度に入館する人が増え続け、そしてしっかりと保存などを考慮した展示の仕方に進化して続けて、その分、アンネが隠れ家の窓から、そっと覗いた風景は、もう体験することができなくなって、すべての展示物はプラスチック越しになってしまった。


 でも、
 
 人は、やっぱり、体感することも大事かも知れない。
 例えば、ヒロシマとか、沖縄とか、ドイツやポーランドとかも……

 

 
 
 

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