子どもの時の、父と母がお雛さまの木箱を納戸から運び出し、その蓋を開ける時の、あのワクワクした嬉しい気持ちを思い出す。
大きな木箱からまず段を出し、組み立てるのは父の仕事。
母や姉や妹と、やわらかい和紙に包まれたお雛様をそぉっと出して、お道具を出して、毛氈にならべる時は心がウキウキし、まだ雪はどっさりあるけれど、なんとなく春が来たんだなぁと感じたのものだった。
お雛さまは、母の持ち物だったから、当時でもすでに古色な雰囲気が漂っていた。
「左近の桜、右近の橘」と、必ず言う母の声が聞こえてきそう……。
そのひな壇は、まだ実家にある。
我が家は九谷のお雛さま。
桃の枝でも飾ればいいのにね(^_^;
子ども時からの習慣に倣って、向かって左が女雛、右が男雛です。
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