前回の大阪行きに続き、この週末は母殿の実家である群馬に遊ぶ。群馬は言うまでもなく名だたる温泉が至るところにある地だが、これまで私は温泉場に連れて行っていただいても入湯は許されず、休憩所で待つばかりであった。歩行がどうにかしっかりしてきたこの折、ようやく温泉デビューを果たす。
早朝東京を発って、午前中には群馬に着いた。祖父母殿に成長振りをご覧に入れた後、午後から母殿の運転で父殿とともにお出かけする。すっかり春めいたいい陽気の空の下、心地よいドライブとなった。榛名山を登る。ところどころ道路に雪が残っていて、スリップに気をつけながらゆっくりと車を走らせる。山上の榛名湖に着いてみると、一面厚い氷に覆われていて見事な景観である。大勢の人々が氷上で遊んでいるから、私も父殿に抱っこされて車を降り、氷の上に出てみる。太陽の光にまばゆいばかりに輝く銀世界であり、とても湖の上に立っているとは容易に信じがたい固い氷面である。世の中見るべきものが実に幾らでもあるものだ。
山上の世界を後にし、吾妻町営の日帰り温泉施設を訪ねた。岩櫃城温泉という。城を模した立派な外観の、設備の充実した割合近年の建築になる温泉である。ここで母殿に抱かれ、入湯させていただくこととなった。脱衣場で裸にしていただき、母殿とともに浴室へ。広い。大勢の人々が浴槽に寛いだり、体を洗ったりしている。湯気のたちこめる中、私も母殿の側に座り込み、頭から背中から洗っていただく。母殿自ら洗っていらっしゃる間はおとなしく座って待っている。それからいよいよお湯に入る。なるほど、いいものだ。ただのお湯に入るのと異なり、香りも良く、肌がすべすべするように感じられる。成分が身にしみこんで、芯から温まる気がする。屋内の湯船で十分に温まった後、外の露天風呂にも入った。滝などを模した情趣のある岩風呂で、こちらもゆっくりと楽しめた。
翌日も続けて、今度は祖母殿も同行して東村営になる桔梗館という温泉を訪ねる。こちらはやや鄙びた感の、落ち着いた建物である。お湯がやわらかくて、岩櫃とまた違った泉質で実に心地よい。露天風呂が広く、眺めが開けていて実によかった。内風呂に比べて露天風呂がややぬるく、のんびりとつかって寛ぐのに大層良い。上がってから、休憩室でしばらく休む。見知らぬおじさんに話しかけ、しばらく遊んでいただいた。休んでいる人たち、皆心底から安らいだ、いい顔をしている。山里の温泉場というもの、良いものだと感じた。
この頃歩くことのできる距離がどんどん伸びて、楽しくてしようがない。安定度も増してきている。食事なども、離乳食から幼児食への切替が進められて、園ではカレーライスなども出していただいたりする。家でも牛乳を飲むことが増えた。着実に赤ん坊の域を脱し、一個の幼児へと移りつつある。保育園往き返りの抱っこも、そろそろ抱っこ紐がきつくなってきた。近いうちに、自転車に幼児用補助椅子を取り付けていただく予定である。
早朝東京を発って、午前中には群馬に着いた。祖父母殿に成長振りをご覧に入れた後、午後から母殿の運転で父殿とともにお出かけする。すっかり春めいたいい陽気の空の下、心地よいドライブとなった。榛名山を登る。ところどころ道路に雪が残っていて、スリップに気をつけながらゆっくりと車を走らせる。山上の榛名湖に着いてみると、一面厚い氷に覆われていて見事な景観である。大勢の人々が氷上で遊んでいるから、私も父殿に抱っこされて車を降り、氷の上に出てみる。太陽の光にまばゆいばかりに輝く銀世界であり、とても湖の上に立っているとは容易に信じがたい固い氷面である。世の中見るべきものが実に幾らでもあるものだ。
山上の世界を後にし、吾妻町営の日帰り温泉施設を訪ねた。岩櫃城温泉という。城を模した立派な外観の、設備の充実した割合近年の建築になる温泉である。ここで母殿に抱かれ、入湯させていただくこととなった。脱衣場で裸にしていただき、母殿とともに浴室へ。広い。大勢の人々が浴槽に寛いだり、体を洗ったりしている。湯気のたちこめる中、私も母殿の側に座り込み、頭から背中から洗っていただく。母殿自ら洗っていらっしゃる間はおとなしく座って待っている。それからいよいよお湯に入る。なるほど、いいものだ。ただのお湯に入るのと異なり、香りも良く、肌がすべすべするように感じられる。成分が身にしみこんで、芯から温まる気がする。屋内の湯船で十分に温まった後、外の露天風呂にも入った。滝などを模した情趣のある岩風呂で、こちらもゆっくりと楽しめた。
翌日も続けて、今度は祖母殿も同行して東村営になる桔梗館という温泉を訪ねる。こちらはやや鄙びた感の、落ち着いた建物である。お湯がやわらかくて、岩櫃とまた違った泉質で実に心地よい。露天風呂が広く、眺めが開けていて実によかった。内風呂に比べて露天風呂がややぬるく、のんびりとつかって寛ぐのに大層良い。上がってから、休憩室でしばらく休む。見知らぬおじさんに話しかけ、しばらく遊んでいただいた。休んでいる人たち、皆心底から安らいだ、いい顔をしている。山里の温泉場というもの、良いものだと感じた。
この頃歩くことのできる距離がどんどん伸びて、楽しくてしようがない。安定度も増してきている。食事なども、離乳食から幼児食への切替が進められて、園ではカレーライスなども出していただいたりする。家でも牛乳を飲むことが増えた。着実に赤ん坊の域を脱し、一個の幼児へと移りつつある。保育園往き返りの抱っこも、そろそろ抱っこ紐がきつくなってきた。近いうちに、自転車に幼児用補助椅子を取り付けていただく予定である。