黒猫チャペルのつぶやき

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お誕生日だから手噛んで!

2008年11月07日 | みのりのつぶやき-成長の足跡
 先日保育園に私を迎えに来た母殿は、保育園から当日の私の行動についての報告を受け、首をかしげた。連絡帳にも記載されていた父殿もまた首をひねり、直接私に実態について説明を要求したが、満足する回答は得られなかった。保育園からの報告というのは、「みのり君はお友達とお誕生日ごっこをしていて、お友達に『今日みのり君お誕生日だから、手を噛んで』といったようで、そのお友達が本当に噛んでしまいました。歯型がついてしまいました。申し訳ありません」という内容であった。

父殿「今日みのり、お友達に手噛んで、て言ったの?」 私「うん!」
父殿「どうして?」 私「お誕生日だから~」
父殿「お誕生日だと、どうして手噛んでもらうの?」 私「だってお誕生日なんだもん!」

 やりとりは以上であり、父殿には最後まで全く理解できないものながら、本件は完全に私の意志において喜んで行われたものであり、当のお友達にも保育園の人々にも何ら責められる点はないことは認識した。幼児の思考には幼児にしか理解の及ばない領域があり、大人の思考ではいかに努めたところでその領域に踏み込むことはできないのである。私も決してその領域について、理解を得られるよう説明しようとは思わない。

 間もなく4歳となろうとする私は、近頃ますます自我が強くなってきている。やりたいことはどうしたってやりたいと主張し、やりたくないことは断固として拒否しようとする。例えばお風呂に入ろうと言われたら、遊んでいた車のおもちゃを厳密に定められたコースをゆっくりと走行させた後、駐車場に定めた地点にきちんとバックで入った上でなければならず、駐車した位置が寸分でも想定と違っていたなら、始めからやり直さねばならないのである。保育園で父殿とバイバイするときには、ぎゅっと抱っこしてもらい、でんぐり返しをやってもらい、最後に「タッチ」をしてもらわなければどうしてもいけない日もあるのである。父殿も母殿も、お疲れになられることも多いかと思う。

 時によって、上のようなどこから見ても明白な真理を理解されないのに対して、「もうパパなんか大嫌い! もうパパなんか遊ばないからね!」などと啖呵を切ることもある。父殿は澄まして、「いいよ~。じゃあパパこれからY君(保育園の同級生)抱っこして、遊ぼうかな~」などと言うので、「だめだめ! パパ大好き!」という甚だ竜頭蛇尾の結果となるのだが、私としても通すべき筋はきちんと主張しておきたいのだ、ということはご理解をいただきたいと思う。

 近頃、もはや私は家での食事はお箸でしかほぼしなくなった。練習のたまもので、たいていの狙ったものお箸できちんととらえられるのである。卓上にスプーンが出してあっても、「こんなのいらないよ!」と退ける。外食などをする折でも、一人前に割箸をもらっておそばでも何でもちゃんと食べてみせるのである。実はそればかりではない、父殿が驚嘆するのは、私は右手でも左手でもほぼ同じようにお箸を使えるのである。基本的にどちらの手か自分では意識することもなく、そのときの気分で右手で持ったり左で持ったりする。頭にくっきりしたツムジが二つ並んでいるのと関係があるのか、毎日のように母殿のピアノをでたらめに弾き鳴らすこととの関係か、持って生まれた才能であるのか、今の段階では何とも言えぬ。

 おトイレについても、遅まきながらだんだんと習慣を身につけつつある。時に失敗してしまって、においで父殿に感づかれて「お尻見せて」などと言われると、「出てないよ!見ちゃだめ!」などと必死で糊塗しようとする場面もあったりするのだが、それだけこのことについての意識は強いのである。お誕生日にはオムツ離れをしてディズニーランド!の目標まであとわずかである。

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1 コメント

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Unknown (めありぃ)
2008-11-08 07:15:31
gooの足跡からたどってきました~♪

襟を正したような書き方が,面白いですね~

我が息子は2005年8月生まれ。
みのるくんは半年先の我が子を見てるようで,楽しいです

また遊びに来ますね!
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