黒猫チャペルのつぶやき

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大阪再訪

2010年04月05日 | みのりのつぶやき-旅行
 運動機能は回復しつつあるものの今なお父殿は松葉杖に頼る身であるが、以前からの予定で有給休暇を取得されていたことでもあり、4月1日から4日まで大阪への強行軍を実施する。往路は青春18きっぷで各駅停車を乗り継いでいくという無謀とも言える行程であった。朝5時過ぎには家を出、東京駅でお弁当など買い込み、小田原、熱海、沼津と乗り継ぎを重ねる。生憎の曇天にて富士山は拝めずだったが、熱海あたりの海は美しかった。お昼前に浜松でまたうなぎ弁当など買って食べて、幸いなことにどの列車でも座って過ごすことができ、普段は新幹線で素通りしてしまうだけの関が原の景色など存分に眺めることができただけでも実に良い旅程であった。東京駅から10時間足らずで、16:49大阪駅に到着、祖母殿の待つ家はそこから環状線に乗り換えて一駅である。久しぶりに祖母殿と対面しすき焼きの饗応を受け、のんびり眠った。

 翌2日、前日来の雨もあがったところで大阪城公園に出かけた。大体が私はまだいかなる地でもお城というものを近くで見たことがなかったので、大いに楽しみにして出発。JRの公園駅を降りると、折しもロードトレインなる天守閣方面行きのミニ列車が出発するところでうまい具合に乗り込む。園内は桜が見頃を迎えており、大いに目を楽しませてくれる。さて終点から先はかなりの坂道と階段続きで、松葉杖を頼りの父殿及び日ごろ父殿の肩車に甘えきりの私は大いに難渋したもののどうにか巨大な城郭の入り口まで到着、切符を買って入りこんだところ、父殿の松葉杖が思わぬ効を発揮することとなった。平日とはいえ春休みで入り口で行列をなしている人々を尻目に、一般入場者が利用できない特別なエレベーターに案内され、皆様が5回から先は階段で登られるというのに最上階8階の展望楼まで直通で行き着くことができたのである。「まさしく怪我の功名だね。」とは祖母殿がおっしゃった一言。下る際も、好きなところでエレベーターを呼べば乗せてくれる特典つきなのであった。天守からの眺望、工夫をこらした様々な展示をゆっくりと見て回る。

 水上バスの乗り場までのんびり歩いて、船を待つ間大阪名物であるところのタコ焼き、イカ焼きなど食べ、低い橋の下もくぐるため東京の水上バスに比べて水面ぎりぎりを走るように作られた船で淀屋橋までクルーズ、河岸も桜が咲き誇っていた。中之島の中央公会堂という由緒ある建物の地階の食堂でやや遅い昼食。父殿はこの食堂で学生時代アルバイトをされておられたそうで、なつかしい味のハヤシライスに舌鼓を打っておられた。店の内装は当時に比してずいぶんきれいになったが、値段は相変わらず庶民的なのにも感激していた。

 3日の土曜日は、府郊外の曾祖母殿宅を訪ねる。それこそ何年かぶりにお会いした95歳だかになられる曾祖母殿、歩くのは大儀そうだが至ってお元気。折しも行われていたセンバツ高校野球の決勝戦をテレビ観戦し、山場を迎えるごとに「よっしゃ!」「いけ~!」「あかんがな!」等々盛んに声を張り上げつつ熱中していらっしゃった。父殿の兄君であるところのT伯父殿ご一家も来訪されていて、従妹のはるかちゃんとも再開。はるかちゃんは私のために英語のお勉強のできる電子玩具をプレゼントしてくれて、早速使い方を教えてもらって一緒に遊ぶ。4歳になるはるかちゃん、大変お利口さんの上に優しい女の子に育っていて、その後も広いおうちの中でかくれんぼをしたりお庭に出てボール投げをしたりして半日楽しく遊んだ。帰るときには「もっとみのりくんと遊びたい・・・」と涙まで浮かべてくれた。蓬莱の豚まんとシュウマイを買って帰り、おいしさに大満足して眠る。

 4日、流石に青春18きっぷはよして、新幹線で帰路に着く。ただし父殿の主張で、込み合うのぞみやひかりでなく、こだま号での旅である。車内でも肉まんをほおばりながら、ゆったりした気分で帰京。帰ったら、いよいよ保育園では最年長であるところの「ひまわり組」さんとしての日々がスタートする。 

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