しまじろうとポニョ

　クリスマスプレゼントをまだもらっていないことを先日書いていたが、ことは思わぬ方に進んだ。「こどもチャレンジ」という学習教材のダイレクトメールを見て興味を示していたところ、「トミカ買わないんなら、取ってもいいよ」とのことで、やや煩悶したのであるが、毎月購読させていただくこととなったのである。早速届いた２月号は、魅力的な付録がいっぱいで、日々大いに楽しんでいる。実際のところお勉強をするより、種々のゲーム類で遊んでいるばかりなのだが、それでも例えば、カルタ取りで毎日遊んでいたら自然に字を覚えて、外を歩いていても今まで読めなかったポスターや看板の字が読めるようになって、効果はてきめんに上がっている。

　一方、先日テレビで、「崖の上のポニョ」というアニメ映画が放映された。我が家ではこれをビデオに録画した。これが私の感性のツボに見事にはまってしまって、以来私は毎日これを再生して見ている。朝も見て、夜も見る。従来私は平日の朝は必ずＮＨＫ教育テレビの「シャキーン」という番組を欠かさず見て保育園に行く習慣であったが、ここ数日はポニョ一辺倒である。謎めいたところの多い物語で、見れば見るほど味わいが深まる感がある。特に主人公宗介の初々しい感情の動き、毅然たる行動ぶりが良い。私と同じ５才児とはとても思えぬ。近頃私は寝起きが悪く、朝はいつもグズグズして朝食を取るのも時間がかかるのだが、ポニョさえ映してもらえば嬉々として起きるのである。

　先日、生ガキにあたったか何かで、腸炎を起こし、何日かおなかを下して保育園を休んだ。しばらくろくすっぽ食事も取れなかった。その反動という訳ではないだろうが、近頃の私は無闇に食欲が旺盛である。先日は夕食を取っていて、父殿母殿がもう食べ終わろうという頃、テーブルの上にほうれん草の胡麻和えがたくさん残っていたのを、自分のお茶碗に移してご飯と一緒にわさわさとかき込み、「おかわり！」と新たにご飯をよそってもらった。そこに残っていたお味噌汁をかけ、再びかき込む。それでも足りなくて、また「おかわり！」もうお味噌汁もないと言うので、お漬物を出してきてもらってそれでご飯を食べた。こんな日がこの頃多い。お外でご飯を食べるときなども、特にラーメンやチャーハンなどであったりすると、確実に母殿より多く食べていたりする。

　このところ母殿が学校関係で忙しく、今年に入ってからまだ一度も群馬の祖父母殿の家に行く機会がない。「ばあばの家行きたい！」とお休みの度に行っているが、もうしばらく待つようにと言われるばかりだ。父殿は最近銭湯に凝っていて、ときどき私を連れていってくれる。広い湯船につかって、温泉気分だけどうにか味わっている。