黒猫チャペルのつぶやき

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都バス一日乗車券

2007年11月13日 | みのりのつぶやき-成長の足跡
 雨の降る休日はどのように過ごすか。家の中にいれば何かしら悪さをしがちな私であるので、父殿も母殿もできるだけ外出をしたがるし、私とて同様である。といってお天気の日のように公園でのんびり遊ぶわけにはいかず、長時間戸外で過ごすことはできない。父殿が思い立ったのは、一日中バスに乗って都内を巡る、という企画であった。乗り物なら何でも好きな私にとってもこれは大いに魅力的である。

 朝食の後早速出かける。バス停まで父殿に手を引かれて歩く。歩ける距離が近頃はかなりのものなので、ベビーカーを伴っていく回数がこのところめっきり減った。まずやってきたバスに乗り込み、父殿、母殿それぞれ一日乗車券なるものを購入。二つ三つ先の停留所でいったん乗り換え、門前仲町を目指す。バス停で待つ間も私は通る車に興奮して道路に飛び出しそうになったりするので実に油断がならない。幾度も遠くまで駆け出していっては、父殿に追いかけられて連れ戻される。

 門前仲町からさらに乗り継ぎ、豊洲を経て有明の海浜を過ぎ、海に浮かぶ船に歓声をあげる内に、終点の国際展示場駅前に到着。ここでひとまず昼食。大好きなおにぎりも持ってきていたがここでは広い公園を見下ろせる中華料理店に入り、窓際の席に座らせてもらって、取り分けてもらったおそばを自分で上手に食べた。食後次のバスを待つ間、雨もあがったところで、公園に出てどんぐりを拾ったり楠の木によじ登ったりして遊ぶ。父殿まで大人気なく木登りに取り組んでいる。

 またまたバスである。今度はレインボーブリッジを通って東京湾を渡る、本日のコースのメインともいうべき路線である。お台場の観覧車や海浜公園などが車窓を過ぎていき、いよいよ橋に登っていく。眼下に海が広がる。大きいの小さいの、数多の船が走っている。浮かぶ緑の小島、港湾には巨大なクレーン群。ダイナミックな風景をたっぷりと楽しんだところで、バスは海上にゆるやかなループを描く橋梁を下って、地上へと戻った。日の出桟橋、竹芝桟橋などの前を通って優雅な船の姿なども堪能し、浜松町バスターミナル終点で下車。

 少し歩いて、増上寺、東京タワー。大門をくぐって歩いていくと、やがて巨大な寺院とそれにも増して大きい鉄塔が並んでそびえ立ち、何ともミスマッチのようでユーモラスな景観であり、これまた大いに本日の収穫であった。寺域の公園も都心近くでありながら古木に囲まれて実に静かで心落ち着く空間であり、またゆっくりと訪れたいと思った。タワーの足元までいったところでまたバスに乗る。本当はこの思いがけぬ場所にある滝とせせらぎの側でもっと遊びたかったのだが。

 東京駅まで出て、日本橋まで歩くうち、私は眠気が出て、父殿に抱っこされていたが「ネンネしてて、いい?」父殿が「いいよ~」と答えたか答えないかのうちにもう眠り込んでいた。日本橋で母殿少し買い物、終えてまたバスで浅草へ、浅草からまた乗り継いで我が家に戻ったらもう夕刻である。都合7回バスに乗って、都内一巡りの一日、さすがの私ももう十分!という感ではあったが、また次はどちらに連れて行ってもらえるかな・・・と大いに期待も膨らむのである。先週は風邪を引きこみ、41度超の熱を出して寝てばかりいただけに、この度のお出かけは大いに満足であった。

 ちなみに、おにぎりは、家に帰ってからしっかり食べた。大きいのを、二つ、ぺろりと食べた。おにぎりだと、普通にお茶碗で食べるのより遥かに大量のご飯を食べる私である。

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