こんばんは,ASUBEです.
本日17時に東北大学工学部の編入試験結果が発表されました.
結果は・・・合格!!
機械知能・航空学科という学科です.
名古屋大学の航空は残念ながら不合格でしたが,第一志望の東北大に合格したので結果オーライってやつです♪
今年は23人受験,合格は12人でした.
なにはともあれこれで自分の受験は全て終了となりました!
これまで協力してくださった先生・先輩,相談や愚痴に乗ってくれた同輩や後輩には感謝感謝で頭が上がりません.
では,最後の受験報告いってみまSHOW☆
1)東北大の志望動機
まず自分の将来設計として,”自分の関わったプロジェクトが身の回りの生活に役立つ”ことをエンジニアとしてのゴールにしています.
膨大なお金や時間,労力を費やした研究や技術が身近なところで生かされたら技術屋として本望と思っています.
私の目指すエンジニア像とは,研究所から工場にて親しまれる技術屋です.
そのためにも基礎研究から手を油だらけにする現場仕事まで一度学んでうえで,社会人になろうと計画していたのです.
高専在学時は,ものづくりの中でも下流(設計,製図,加工など現場仕事)を中心に技術を学びました.
そして次のステップとして,ものづくりの上流にあたります開発や研究をしてみたいと思い,大学編入を決めました.
自分の志望する分野は航空宇宙工学です.
なぜあえて空と宇宙か?といいますと,航空宇宙における開発はものづくりの中でも特に高い技術が求められることにあります.
空および宇宙で仕事するものをつくるためには,軽量化・対放射線・対太陽光線・熱衝撃・・・と非常に厳しい環境を想定しなければなりません.
しかも場所が場所ですから,ひとつミスがあれば即時に人命に係わることになります.
上に示したような,無謀な課題にチャレンジすることは新しい技術を生み出し,また今までの技術を磨くきっかけになると思います.
また航空も宇宙も政治やビジネスが強くからむ性質があり,そのため最先端・最高の技術が注がれるはずです.
最先端・最高の技術は形を変えて身近なところで活かされると私は考えており,航空宇宙分野を志望したのです.
大学編入を決意したのち,航空宇宙分野における研究成果や論文数を調べ,候補を東京大学と東北大学に絞りました.
両大学とも旧帝国大学で,航空宇宙分野でしのぎを削っています.
しかし当時の論文数は東北大学が上で,かつ私が航空宇宙分野を知るきっかけとなった,小惑星探査機はやぶさに関わっていたことから東北大学を第一志望にしました.
2)受験対策スケジュール
対策は豊技受験終了から本腰をいれ,過去問や苦手分野だけ集中的に勉強しました.
学校が夏休みに入ってからは連日朝から晩まで勉強する生活でしたので,スケジュールもへったくれもありませんね笑
3)勉強内容
東北大学機械科の試験科目は,H25の試験から数学・物理・化学となりました.英語はTOEICの提出,専門科目は学校の成績を提出することで点数換算されます.
・数学
過去問は数学を”軽井沢数学研究所”というHPより平成5年から去年までのものをDLしました.
これは解答がないので,他の学科の東北受験生といっしょに一通り解きました.
それでも自信がない問題は,数学の教員に質問し,どうにか解答をそろえていきました.
数学は差がつきやすい教科と聞いていましたので,計3回過去問を解いています.
一回目はとりあえず解答を作り,二回目できちんと文章を伴った解を作り,三回目に確認しました.
ただいかんせん時間がかかるので,すべての問題はやっていません.苦手な分野のみ抽出です.
・物理
物理は毎年内容が変わります.だいたい,力学(振動が多い)・電磁気(というよりは電気回路+コンデンサーとか)・波動(回折格子,光の屈折,ドップラー効果)となります.
力学と電磁気はサーウェイシリーズ(沼津高専の物理で使う教科書)をきっちりノートにまとめた後,例題を使って解く手順を覚えるようにしました.
やたらめったに難易度の高い演習をしなくとも,基礎ができていれば応用に対応できる!というのが自分のスタイルです.
波動は2年の教科書を使い,これも基礎を中心に例題をひたすら写経です.
最近の編入試験では,少し凝った問題のせいかなんとなくすっきりしない解になる場合が多いです.(数式の形がごちゃごちゃしていたり,小数点以下がつらつら続く数字になったり..)
物理に限らないですが,そんなケースでも対応できるよう,検算テクニックを是非身につけるべきです.
・化学
化学は有機化学中心の名古屋大学に比べ無機化学がメインです.
参考書は是非カラーの分かり易いイラスト入りがお勧め!
易しいレベルからじっくり取り組む方が,結果的に早く習得できると思います.
高校化学ということで,高校の教科書に赤字で強調されたような代表的なトピックをまんべんなく勉強しました.
ただ,化学に関してはある程度暗記しなければならない(名称や命名法,イオン化傾向など)ので,最低でも一ヶ月程度の期間が必要かと思います.
.面接
面接は一人10分,1対7人で行います.
質問内容は名古屋と同様,よくある質問です.
・・・ただ,自分の卒業研究と同じ分野を専門とする方が面接官にいまして,面接のほとんどが卒研のプレゼンでした(笑)
面接練習を研究室の担当教員とやっていたので,ここはばっちりでしたね☆!
4)試験反省
試験は二日間行われます.
名古屋も技科大もそうなのですが,編入の集合時間は早い!
だいたい朝8:40が受付終了なので,バスの混雑も予測し8:00に会場入りしました.
服装はほとんどスーツでしたね.一部金髪やクロックス履いてた人もいましたが,社会人として扱われる場なのでスーツがベターですかね.
・ホテル
宿泊は沼津高専の東北大受験生と同じ場所にしました.通常面接では試験の出来予想を必ず聞かれます.数名なら記憶頼りの自己採点を精度upできるので,是非!
駅から近い方がいいです.バスの時間が結構タイトなので,現地入りしたらまずホテルから試験場まで一回下見するとGOOD.
*2018年現在はバスはほとんど廃線し,地下鉄が開通しています.
・移動
静岡から仙台は新幹線×2で約3時間かかります.
自分は仙台に行くときは必ずハヤブサと決めているので(笑),移動費は片道1万ちょっとかかってしまった・・・
ただ,試験は体力勝負でありますので高速バス等は帰りだけにする方がいいと思われます.
5)勉強法(改善ver)
今回,合格要因はTOEICや学校の成績といったこれまで積み重ねてきた勉強にあると思います.
結局は一発勝負だけが学生の価値を決めないということが判りました.(できるに越したことはありませんよ・・ああ耳がいたいww)
受験勉強をどうこうするまえにまずはTOEICなど,何度でも挑戦できるところから頑張るといいハズ.
東北大学大学院の入試ではTOEIC700点が満点換算ということなので,まずそこが目標となります.
・数学
ぶっちゃけ東北の数学は難しいです.
何が難しいってもう問題が何を解かせたいのか,その時点で鼻血噴くレベルです.
しかし,段階を踏んで解答できるように作られた問題が多いので,問題をとにかく解くのでなくじっくり読んで解法を予測する力が大事です.
よって,きちんと解法が記載された参考書がGOOD.
また,頭ごなしに公式を使うのでなく,公式の意味・導出から理解する方が応用が利きます.
以上より,量より質重視の勉強をオススメー!
・物理
上記したとおりの内容です.
東北は特に波動対策が必要です.
プログラム物理なんかは低学年でも解けるように誘導してくれる問題ですので,是非基礎からやってみてください.
一度,気球の問題が出題されて,”東北には熱力がでる”と騒ぎになりましたが,化学で習う範囲でした.
今度も傾向が変わらないのであれば,”熱力やんなきゃ!!(汗”となる必要はないように思います.
本当に心配ならば,機械科の学生に教科書を借りて,カルノーサイクルの証明ぐらいまで行えばいいかと思います.
・化学
化学は高校の範囲で十分です.
ただ,他の受験生と話してみると共通して,”一般向けの本”のほうが理解しやすいみたいです.
数学・物理にも通じると思うのですが,学生むけより,大人向けの方がちょこっと裏話みたいなのも楽しめますし,勉強期間が非常に長い編入対策において疲れすぎの防止にもなるかと思います.
よかったら調べてみてください.
以上で東北大学の受験報告を終わります.
今後は,大学決定のもっと前に行った,将来設計などなど!!
ノートに書けるだけ書いてきたことをここいらで放出したいと思います.
ではまた今度ー!
スゴイ!!ヽ(^o^)丿
東北大合格おめでとうございます!
さすがです・・・
受験~合格までの道のり大変だったことでしょう・・
後輩へのメッセージもありがとうございます
これから来年にむけてご準備されながら、高専での
残りの学生生活・・楽しんで下さい
また、東北での生活等々・・メッセージを送って頂ける
事を期待しています
本当に、おめでとうございました!!