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【#朝鮮日報】【朝鮮日報コラム】国民に何を隠そうというのか

2020-08-14 21:07:54 | 海外の反応
チョ・グク元長官、メディア提訴を予告…検証報道を人身攻撃扱い
 チョ・グク元法務部長官がツイッターに「一つ一つ、細かく」と題する文章を投稿した。メディアを相手に直接「訴訟戦」を展開するという宣戦布告だった。チョ氏は「虚偽事実をでっち上げ、主張・流布する分別ない行動を取るのは個人の選択だが、刑事処罰と損害賠償という代価を払わなければならない」と述べ、民事上、刑事上の訴訟方針を予告した。チョ氏がフェイスブックに記者の実名を公開すると、「必ず処罰しろ」「一つ一つしっかりと」といったコメントが付いた。チョ氏は自分に関する虚偽・誇張報道を通報してほしいとして、メールアドレスまで作成した。フォロワーは血眼で問題がある記事を探している。

 文在寅(ムン・ジェイン)政権関係者には恥部が公になると、「力なき個人に対するメディアの不当な攻撃」と決め付けて対応するケースが多かった。チョ氏も昨年の人事聴聞会政局で医学専門大学院への不正入学疑惑が指摘された娘について、「(メディアのせいで)被害を受けている」とし、取材自粛を訴えた。最近は娘の家のインターフォンで撮影された記者の写真をツイッターに掲載し、熱狂的支持者がインターネット上の資料から記者の身元を割り出すケースもあった。問題の記者の取材意欲には行き過ぎた部分もあったが、「男性記者が夜中に娘が一人暮らしする家の呼び鈴を鳴らした」とし、無茶をするメディアのイメージばかりを強調すべきことではなかった。チョ氏の娘は昨年、与党寄りのラジオ番組「金於俊(キム・オジュン)のニュース工場」(TBSラジオ)に出演し、自分の立場を主張する姿も見せた。

 メディアを批判するのに犯罪者を介在させる事態も起きた。チョ氏の側近として知られる黄希錫(ファン・ヒソク)元法務部人権局長と孫恵園(ソン・ヘウォン)元国会議員(共に民主党)が司会を務めるユーチューブチャンネル「検察アルバ」は今月6日、チャンネルAのイ・ドンジェ元記者が接触を試みたバリュー・インベストメント・コリア(VIK)のイ・チョル元代表が妻子に対し、「メディアに会わないでもらいたい。間違いなくやられる」という内容の手紙を書いていたと紹介した。手紙を読み上げた孫元議員は「この方がどんな罪を犯したかしれないが、大事なことを守ってくれた。とても有り難い」と述べた。その瞬間、メディアは急に庶民の資金7000億ウォンを集めて着服した刑で懲役12年(一審)の判決を受けた金融詐欺犯にも劣る存在になった。イ元記者は当時、政権の重要人物の関与疑惑を取材しようとしていたというが、孫元議員が何に感謝しているのか知りたいものだ。イ元記者は記事を書いてもいないのに収監された。ただ何者かを取材しようとした意図、実際には行われなかった不適切な取材源接近方式(強要未遂)のせいで身柄を拘束された。さらに、過去にも例があるたように「情報提供者X」のような詐欺まがいの人物を義がある人物として持ち上げることが繰り返されている。

 2005年、米ニューヨーク・タイムズのジュディス・ミラー記者はブッシュ政権下で中央情報局(CIA)の工作員身元漏えい事件が起きた際、身元情報をリークした取材源を明らかにするよう求める裁判所の命令に従わずに収監された。ミラー記者は当時、「自分が知っている自由で公正な社会は政府が大衆に知られたくない情報を報じるために毎日働く自由なメディアがある社会だ」と述べた。その言葉に同意する。取材源が望まない内容でも報じるほかない、そうやって毎日働かなければならない記者の宿命を表現した言葉であり、深く印象に残っている。

 青瓦台の民情首席秘書官と法務部長官を歴任した政権の重要人物がメディアを相次いで提訴し、記者集団に対する敵愾(てきがい)心を隠さない姿を見る気持ちは複雑だ。4年目に入る現政権で大衆に知らせたくないことがたくさん生じたという印象が徐々に深まるばかりだ。


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