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【#朝鮮日報】「政権の意向に合えば公正放送で、合わなければ不公正放送なのか」

2020-04-23 02:10:59 | 海外の反応
TV朝鮮記者協会が声明発表

放送通信委の「条件付き再承認」に「言論の自由を深刻に侵害」

 総合編成チャンネル「TV朝鮮」の記者からなるTV朝鮮記者協会は21日、TV朝鮮に対して放送通信委員会が下した「条件付き再承認」決定について、「言論の自由を深刻に侵害する」として、「言論の公正性を政権が裁断し、報道機関に極端な制裁を加えることは、民主主義の国ではあり得ない」と述べた。

 TV朝鮮の記者たちは同日、「放送通信委員会の条件付き再承認は果たして公正なのか」という題の声明で、「TV朝鮮は3年前に課された再承認条件を忠実に順守したのにもかかわらず、放送通信委員会と再承認審査委員会が一部市民団体の意見をもとに、TV朝鮮の公正性を問題視したのは納得しがたい。政権の意向に合う放送は公正で、政権の意向に合わない放送は不公正なのか」と反問した。

 放送通信委員会は20日、TV朝鮮に3年間の条件付き再承認を決定、11の「条件」と8つの「勧告」を課した。TV朝鮮は再承認通過基準(総点650点)を上回る653.39点だったが、定性評価が左右される「放送の公的責任・公正性」という項目で基準点(105点)に0.85点足りず、条件付き再承認を受けた。定性評価は審査員の主観的な判断に基づいて採点されるため、具体的にどのような内容が問題になったのか公表されない。与党推薦のキム・チャンリョン常任委員はTV朝鮮の「再承認拒否」を主張した。

 「TV朝鮮記者協会一同」名義で出された同日の声明で、TV朝鮮の記者たちは「我々は前政権・現政権を問わず、権力の監視者役を忠実に行い、事実を報道するため努力してきた。『事実を見て、真実を述べる』という姿勢で国民の知る権利のためジャーナリストの使命を果たす努力をしている」と明らかにした。

 TV朝鮮の記者たちは、出演者が注意・警告など法定制裁を一度でも受けたら出演禁止とし、時事番組が法定制裁を3回受けたら番組を廃止する「三振アウト制」などが悪用される余地も懸念している。特に、記者数十人が毎日、さまざまな事項を放送する報道番組で特定の記者や出演者を問題視すれば、ニュースが放送できない可能性もある。TV朝鮮記者協会は「あいまいな審議規定に基づいて法定制裁が乱発され、記者などの出演者たちが仕事を失えば、『新たなブラックリスト』と批判されるだろう。総合編成チャンネルがニュースを放送できなくなる状況も懸念される」と述べた。

 野党推薦のアン・ヒョンファン放送通信委員会常任委員は20日の会議で、「電波の希少性のため作られたものの米国では既にかなり前に廃止された『公正性』という概念を、多メディア・多チャンネル時代に適用するのは、時代の変化を反映していない。定量評価が難しい公正性を政府が審査して再承認基準とすれば問題にならざるを得ない」と語った。

シン・ドンフン記者


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