朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長をわいせつ行為・セクハラ(性的嫌がらせ)で告訴した元秘書側の記者会見直後、与党・共に民主党の李海チャン(イ・ヘチャン)代表が「被害を訴える女性の痛みにいたわりの意を表する。このような状況に至ったことに謝罪する」と述べた、と同党報道官が伝えた。朴市長のセクハラ疑惑に関して初めて謝罪をしたとは言え、「代理謝罪」したものだ。李海チャン代表はセクハラ疑惑について問う記者に向かって「××の子ども」と暴言を発したことについては代理謝罪すらしていない。報道官が代わりに謝罪しただけだ。過ちを認めて許しを請う謝罪の基本は、真心を伝えることだ。直接謝罪しないなら、心からのものに見えない。李海チャン代表の「代理謝罪」は、したくない謝罪をするふりを無理やりしているものだ。
朴市長の下で副市長をしていた与党議員は「(被害者側が言及した)寝室、下着などの言葉の象徴操作による誤解の可能性」に言及した。セクハラではなく、操作と誤解の可能性があるという意味だ。「(朴市長が)被害者の2次加害などを防止するため、死をもってお応えになったものではないか」とも言った。荒唐無稽(むけい)だという言葉でも表現し切れない。
被害者側がセクハラ被害を具体的に明らかにしたのにもかかわらず、青瓦台と与党では「被害呼訴人(被害を訴えている人)」という新しい言葉まで作った。被害者の一方的な主張だという意味だ。世論の悪化は「代理謝罪」でなだめ、セクハラは「無罪推定」のままにしておきたいと思っているのだ。青瓦台は、金学義(キム・ハクウィ)元法務部次官の性接待疑惑や、韓国最大規模の性搾取事件「n番部屋事件」などに対しては「厳正な処理」をすると言った。ところが、朴市長のセクハラ疑惑には「申し上げる言葉がない」と言った。男女間の性に対する認識差・性差別を考慮するという「性認知感受性」もネロナムブル(自分がすればロマンス、他人がすれば不倫=自分に甘く他人に厳しいダブルスタンダード)だ。
このような人々が13日、n番部屋事件の共犯の弁護人を高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の処長推薦委員に指名した。n番部屋事件は児童や女性を虐待し、商品として扱った犯罪だ。結局は取り消したものの、自分たちの側の人間ならば何をしても構わないという意識があるから指名したのではないのだろうか。
青瓦台の実力者だという卓賢民(タク・ヒョンミン)儀典秘書官の最側近が作った新しい公演企画会社が過去3年間にわたり青瓦台や政府用役行事22件を受注し、30億ウォン(約2億7000万円)を稼いだという報道が出た。22件のうち15件に大統領が自ら出席し、ほとんどが「随意契約」の形だった。大統領と卓賢民氏の「特殊な関係」がなければ納得しがたい受注実績だ。「身内で全部むさぼる」という言葉が出ざるを得ない。
2018年に共に民主党が席巻した地方議会の「道徳不感症」は目も当てられない。与党所属の京畿道富川市議会議長が現金自動預払機(ATM)を使って他人のお金を盗んだことが発覚した。飲酒運転事故を起こしたソウル市江南区議会議長、ゴルフクラブで妻を殴り殺した京畿道金浦市議会議長、不倫騒動を起こした全羅北道金堤市議会議員…すべて共に民主党所属だ。道徳観が崩壊した人々は何事にもごう慢だ。「それでも選挙をすればまた勝つだろう」という計算がその土台にある。だからセクハラ加害者の葬儀をソウル市葬にするという発想も可能なのだ。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
朴市長の下で副市長をしていた与党議員は「(被害者側が言及した)寝室、下着などの言葉の象徴操作による誤解の可能性」に言及した。セクハラではなく、操作と誤解の可能性があるという意味だ。「(朴市長が)被害者の2次加害などを防止するため、死をもってお応えになったものではないか」とも言った。荒唐無稽(むけい)だという言葉でも表現し切れない。
被害者側がセクハラ被害を具体的に明らかにしたのにもかかわらず、青瓦台と与党では「被害呼訴人(被害を訴えている人)」という新しい言葉まで作った。被害者の一方的な主張だという意味だ。世論の悪化は「代理謝罪」でなだめ、セクハラは「無罪推定」のままにしておきたいと思っているのだ。青瓦台は、金学義(キム・ハクウィ)元法務部次官の性接待疑惑や、韓国最大規模の性搾取事件「n番部屋事件」などに対しては「厳正な処理」をすると言った。ところが、朴市長のセクハラ疑惑には「申し上げる言葉がない」と言った。男女間の性に対する認識差・性差別を考慮するという「性認知感受性」もネロナムブル(自分がすればロマンス、他人がすれば不倫=自分に甘く他人に厳しいダブルスタンダード)だ。
このような人々が13日、n番部屋事件の共犯の弁護人を高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の処長推薦委員に指名した。n番部屋事件は児童や女性を虐待し、商品として扱った犯罪だ。結局は取り消したものの、自分たちの側の人間ならば何をしても構わないという意識があるから指名したのではないのだろうか。
青瓦台の実力者だという卓賢民(タク・ヒョンミン)儀典秘書官の最側近が作った新しい公演企画会社が過去3年間にわたり青瓦台や政府用役行事22件を受注し、30億ウォン(約2億7000万円)を稼いだという報道が出た。22件のうち15件に大統領が自ら出席し、ほとんどが「随意契約」の形だった。大統領と卓賢民氏の「特殊な関係」がなければ納得しがたい受注実績だ。「身内で全部むさぼる」という言葉が出ざるを得ない。
2018年に共に民主党が席巻した地方議会の「道徳不感症」は目も当てられない。与党所属の京畿道富川市議会議長が現金自動預払機(ATM)を使って他人のお金を盗んだことが発覚した。飲酒運転事故を起こしたソウル市江南区議会議長、ゴルフクラブで妻を殴り殺した京畿道金浦市議会議長、不倫騒動を起こした全羅北道金堤市議会議員…すべて共に民主党所属だ。道徳観が崩壊した人々は何事にもごう慢だ。「それでも選挙をすればまた勝つだろう」という計算がその土台にある。だからセクハラ加害者の葬儀をソウル市葬にするという発想も可能なのだ。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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