風 人

春

強い風が吹き抜ける

風の声

懸命に生きねばと日々思う

心を見つめ続ける

心に正しくあれるよう

気持ちが　憂鬱になる事を

風は　自分の生命を生きるよう諭す

つよく　前を見て

意志を確かに

そして　生きている事を感じて

他でもない自分の　たったひとつの命を

悔いのないよう　未来へと繋がるよう

心を刻む

自分だけの物語が　照らし出される

真実の心

春の時

こころが動かす　未来

いまも　生命の声を

世界を　捉えて

羽ばたいて行くために

心の奥にある　静かな生命のこえを

そっと　抱いていよう

迷いを捨てて

その囁きを

聴き逃さないように

すべてが生かし合っていることを

無視しないように

風にのってくる声に

こころの声に

全身全霊で

人と共に生きている事を　忘れないように

今 この場所で

背の高い植物が

全身で太陽の光を浴びている

茎の先には幾つもの濃いピンク色の花を咲かせて

光を真っ直ぐに浴びている

私も　想像でその光を見つめる

自分の感情は間違っていないのだと

与えられた命に適って生きているのだと

命は　高い光に向かって生きている

私も　つよい光に向かって生きている

神様の救い

太陽が　高い空から

私を照らす

自分を自分に留めようとする私を

疲れる私を　救うように

神は私の名前を呼び

私は応える

そして　本当の自分で見つめ返す

神の光は　私の心と重なるように

体から　心から

生きる力が湧いてくる

希望を教えるように

傷つき　悩むこと

不安になり　怖れること

それは　私の心の陰

光と陰は　共存しながら

神の創った　この世界で

陰に居る時も　私はすべての存在は

神に見守られて

生きる事を　止めずに

光に希望を見出す私に

そう生きる事を誓う私を

ひとつの強い神の光は救ってくれる

新しい はじまり

薄いヴェールの向こう　待たれた扉を開く

今　澄んだ心が　喜びに触れる

ずっと　心の片隅で思い描いていた風景

高鳴る胸と懐かしい感情に包まれる

その煌めきに　身体は解かれ

瞳に映る　温かさに

時が巡って来たのだと　知る

新しい幕が　上がり

自分の生命を　強く信じられる

愛が　此処に在る

奇跡を辿って行こう

信じることを　絶やさずに

夜

夜は　私を見つめる

今日という日の　終わりに

私に　自分をどう生きたか

よく胸に刻んでと　伝えている

今日を大切にできなければ

自分すら　見失う

夜にそっと振り返って

おもいを　あたためよう

新しい明日へと渡って行く

大切な眠りの時を

心から　安らかなものであるように

今日の自分のがんばりを　胸に抱いて

明日も　健やかに過ごせるように

今夜は　静かに眠ろう