大切なことに気付いたんだ。
長い道を、懸命に歩いてきて、欠けた私の心が全てを願い求めた時、開いた瞳。
映り込む世界、異国の地の風景、そこは世界の果てを見るような・・・私が心で全身で、魂で抱かなければいけなかった瞬間。
この不器用な心を、自ら動かして、澄まして、目の前の世界と自分を捉えた。
ああ、昔に感じたこの感覚なんだ。私という人が大切なものを、ことを自分の中に息づかせる・・・目覚めさせる、それは、他でもない自分を生きるということ。
私の心の目は開いて、外へと出て、夜の暗さの中、ホームの電灯に光る徐々に近づく電車に乗り込んで街へと向かうあいだ、いつかの安らかな心持ちで、ゆっくりと揺られ、自分自身の感覚を取り戻していた。
自分の手で、眩く輝く命を、何より大切に抱いていたい。
一日一日は確かに進んで、絡んだ痛みも優しく緩やかに解けて行く。
私が、人びとが、大切な心が生きている。
耐えることも、精一杯だった日々が、大切なひとの励ましと自分の頑張りで、少しずつ温かく生まれ変わる。
心と身体が、大切なことに気付いてゆく。
だから、ここに心からの感謝と、これからも心から生きることを誓う。
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