ひよこまめのEveryday

還暦過ぎたおばさんの日常。

ドラマ、映画、舞台、本、音楽などの感想も。

名画で読み解く プロイセン王家12の物語

2021-06-22 10:06:53 | 読書

昨日は、病院デーでした。

午前中は大学病院の精神科、午後は近所の歯医者。

昨日の精神科は異常に混んでいて、9時半の予約で順番がきたのが11時半

歯医者さんはいつもそんなに待たされないのに、昨日は珍しく30分以上待たされて、そんなこんなで本を1冊読了することができました。

先日、大人買いした

の中の、「プロイセン王家 12の物語」

シリーズの順番としては一番最後だったらしいのだけど、一番なじみのない王家だったのでまずはこれ、と手に取ったもの。

私にとって「なじみ」と言えば、マンガやらミュージカルやらで知っている、というレベルです

フランス・ブルボン王朝は、言わずと知れた「ベルサイユのばら」

オーストリア・ハプスブルク家は、ミュージカル「エリザベート」

ロシア・ロマノフ王朝は、マンガ「エカテリーナ」やミュージカル「アナスタシア」

イギリス王家は、マンガ「王妃マルゴ」やミュージカル「レディ・ベス」、

と、この4つについてはなんとなーく知ってるような知らないような、程度の知識があるけれど、「プロイセン王家」がドイツ帝国に繋がる王家だったということは、恥ずかしながらこの本を読むまで知りませんでした。

著者の中野京子さんは、絵画から歴史を語るという手法で面白い本をいろいろ出されている人で、私は「怖い絵」シリーズを読んだことがあるのだけど、それはタイトル通り、描かれている絵についてのダークな側面を強調するもので、ちょっと個人的な思い入れが強すぎるかな、という印象も受けたものでした。

でも今回読んだものは、とても簡潔、かつわかりやすく面白く、ドイツの歴史が書かれていて、そこそこ知識のある人には大まかすぎるかもしれないけど、なんにも知らなかった私は、非常に興味深く面白く読みました。

ドイツは女帝という人が出てないのですね。多少政治に口出しするお妃はいらっしゃったようだけど、常に男性がリードしてきた国のようで、そのためにエンタメのネタになるような華やかなエピソードもないのかも。

ちなみに、カバーの絵の女性はプロイセン5代目国王フリードリヒ・ヴィルヘルム三世の王妃ルイーゼ。

見ての通りの美しい方で、王との仲も睦まじく国民からも人気があったとのことです。

各時代、個性的なあだ名をもつ王様がいたわけだけど、ドイツ発展のカギは三代目のフリードリヒ二世(通称フリードリヒ大王)と、後々の有名な宰相ビスマルクだったんだな、ということも良くわかりました。

さて、次は何を読もうかな。

知らない順ということでいくと・・・ロマノフ家かな。

 

 

 

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