昨日夕方、愛猫シュールが8年と2ヶ月の生涯を閉じました。
2003年の3月に生まれ、殺処分で保健所に集められた仔猫の中から
横浜の動物病院が引き取った仔を、譲っていただいたのが出会いでした。
シュールとモリー
5人兄妹の中の2匹を迎え、うるさいけどとても楽しい生活が始まりました
ですが、私の元へきて間もなく、原因不明の下痢が・・・
譲って貰った病院では「ここでは普通だった」の一点張り
整腸剤で一旦は治っても、数日しかもたず
「もともとお腹の弱い仔なのかな~」位にしか思っていませんでした。
妹のモリーは下痢はありませんでしたが
臭いや血の混じるところは、シュールとそっくり。
1年後に里親さんに手放してしまいましたが
今、もしかしたら同じ病気で苦しんでいるかもしれません。
生後10ヶ月のとき、病院を変えていろんな治療を試みました。
消化酵素や療法食をいくつか試したものの、一向に回復する気配はなく
みるみるやせ細っていくばかり
そこで、
東大病院を紹介してもらい
内視鏡の検査、リンパ腺の細胞の検査の結果
特に目立った異常はないとうことでしたが
「これを飲むと治っちゃうんだよな~」と、渡されたのはステロイド。
この薬のおかげで、8年間生き続けられたようなものです。
こうして病気を騙し騙し、なんとかステロイドで過ごしてきたものの
3月に入ると、さっぱり薬の効果がなくなりました。
血便、嘔吐(血が混じる)、異常なグルーミング
「そろそろヤバイな・・・」と感じて、数年ぶりの病院通いが始まりました。
処方されたお薬でも下痢は止まらず、結局またステロイドを飲ませていたのですが
25日の夜、帰宅すると部屋のあちこちに血だらけのウンチが
しかも、歩きながらポタポタと垂らしていたので、床や靴など、汚したくないものを新聞紙で覆って
寝室に入って来られないように、戸を閉め切って就寝しました。
そしたら翌朝、
とんでもない姿に変わったシュールを見て
病院に駆け込んだわけです。
病院で借りた酸素ボンベをつけ、ペット専用タクシーで高度医療センターへ向かいましたが
車の中で苦しがって、何度か暴れたり痙攣したり叫んだり
それが動いているシュールを見た、最後でした。
皮下気腫(どこかに穴が開き、皮膚の下に空気が溜まる症状)
下血による極度の貧血(それに加えて異常な白血球の値)
わかったのはここまでで
緊急に輸血が必要なこと、漏れている穴をふさぐことが必要で
輸血のための検査と、穴を特定するためのレントゲンや超音波検査が行われました。
検査には数時間かかるけれど、その結果が出るまで、身体がもつかどうかわからないという
先生の言葉を聞いて、長丁場になるかもしれないと
とりあえず昼食を採りに行きました。
食後、ニコタマのライズを散策していたら電話が鳴り
「呼吸が止まりました。今どちらですか?現在蘇生中です。」という連絡でした。
すぐに病院へ戻り、先生から説明を受けたところ
もう自発呼吸はできない状態で、人工呼吸器で心臓を動かしていること。
瞳孔が開き、脳死状態だということ。
輸血の適合検査が間もなく終了し、輸血用のネコちゃんが建物内に待機していること。
を告げられました。
最後に会わせてもらい、どうにもならない状態だと納得。
「このまま眠った状態で、苦しまずに送ってあげたい」
人工心肺を止めると、心臓が止まる時に苦しい瞬間があるというので
そうならないように、心臓を止める薬を投与してもらう「安楽死」を選びました。
今は、シュールの好きだった場所で
箱の中に静かに横たわっています。
目と口がうっすら開いているから
ただ普通に眠っているようにしか見えません。
でも身体は冷たくてコチコチに固い。。。
いま、シュールの魂は、どこでどうしているのでしょう?
「今度生まれてくる時は、健康な仔に生まれて欲しい」
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今日も遊びにきてくださってありがとうございます