先ずは印刷の種類から説明します^ ^
1.いろいろな印刷手法
印刷手法には、凸版印刷、凹版印刷、平版印刷があり、最終印刷物の用途によりその印刷手法が決まります。
1-1 凸版印刷(活版印刷やフレキソ印刷)
印鑑や木版画の手法で,版の盛り上がったところについたインクを紙に押しつけて印刷します。以前は書籍やはがきなど文字物に多く使用され、最近はパッケージ印刷に使用されています。
1-2 凹版印刷(グラビア印刷)
金属や石などの版に彫刻し、版面全体にインキを入れた後に、表面のインキをそぎ取り、用紙に押しつけて印刷します。大部数印刷する場合や、菓子や食品などの軟包装フィルムなどのパッケージ印刷に使用されています。
1-3 孔版印刷法/スクリーン印刷
絵柄部分を切り抜いた型紙を使用し、画像となる部分が網目状に開いているため、その部分にインキを塗布し押し出すことで紙に転写し印刷します。紙以外の被印刷体繊維、プラスチック、ガラスなどの曲面体に印刷することが可能です。
1-4 平版印刷(オフセット印刷)
版は画像部とそうでない部分が同一平面上にあり、水と油の反発を利用して印刷します。水がつけられることでインキの着くところ着かないところが分けられ、こうしてついた版面のインクを油性インクになじみやすいゴムのドラムに一度転写してから紙に押しつけて印刷するやりかたです。現在の主流となっている印刷で商業印刷、パッケージ印刷に使用されています。
上記の印刷の手法は必ず対象物への接触というものが必ず起こりますが、インクジェットは完全な非接触となります。
この接触、非接触の違いは、表面の平滑性や印刷適正というものの概念を根底からくつ換えすことになります^ ^
インクジェットという新しい技術の到来から粗面に対して緻密な描画ができるようになるという大きな変化に対して多様なサーフェイスと組み合わせることによって多様な視覚表現が生み出される可能性があります。