ン十年前はロッテリ子

先日、何年ぶりかでロッテリアに行きました。

私が住んでいる地域では、最近はとんと見かけなくなったロッテリア。

おでかけした街でロッテリアを見かけ、思わず入ってしまいました。

レジで注文を聞いてくれた若い女の子を見て、はるか昔の事を思い出しました。

 

実は私は、高校時代にロッテリアでバイトをしていました。

当時、私の周りの友達同士の間では、ロッテリアで働いてる女の子のことを 『ロッテリ子』 と言っていました。私は部活で一緒だった友達、佐和子と二人でロッテリ子になったのでした。

バイトを始めたばかりの頃、佐和子と並んでレジをしてた時のことです。

まだまだ仕事に慣れていない佐和子の前にお客さんが立ちました。

まず最初に「こちらでお召し上がりですか？」と「こちらのメニューをご覧下さい」と言うのがお決まりです。

緊張した佐和子はカウンターの上にあるメニューをお客さんに差し出し、

 

「こちらのメニューをお召し上がり下さい」　←満面の営業スマイル付き。

 

食えねーべ？そんなもの。　←当時の猫ママ、つぼにハマり  隣で震える。

 

 

その出来事を皮切りに、次々といろんな事を思い出しました。

 

　「リブサンド」っていうのが新メニューで出たばかりのとき、おばさんが「ぶりサンドちょーだい、ぶりサンド！」と連呼していたこと。

　長谷川さんっていう大学生の男の人が普段はスゴク大人で素敵なのに、イタリアンホット（←ホットサンドイッチです）の注文が入った時、まだ包装紙に包んでないイタリアンホットを手づかみでお客さんの目の前のトレーに置いたこと。

 

その長谷川さんがお持ち帰りの用意をしていて、商品が沢山あったので大きな手提げ紙袋を使おうとしたとき。

たたんである紙袋を、バッと勢い良く広げようとして、袋がバリッと二つに裂けた。

その後、何度やっても袋は二つに裂け続け、結局はビニールの手提げ袋２つか３つに分けて入れていたこと。

 

高校の友達が店に来て、当時キャンペーンで無料券を配っていたハンバーガーを注文したとき。

友達はハンバーガーの無料券と、飲み物分のお金をカウンターに置きました。

当時から目が悪かった私は、そのまま商品を渡しましたが、あとから無料券を見たら学校の学食の食券だったこと。 ←もちろん、わざと。友達はギャグのつもりだったらしいのですが、目が悪い私は気付かずに普通に受け取ってしまったのでした。

 

 

いろんな事が思い出されて、速攻で佐和子にメールしました。 

すると、佐和子からもスグに返信。 

 

『猫ママだって！
シェイクにストローを挿してお客様に渡すはずが、自分の胸ポケットのボールペンをカップにブスッと挿してたよね～！！！あれはものすごく鮮明に覚えてる。』

 

うそ。全然覚えてない。そんな面白いこと、全然覚えてない。
人間って自分に都合の悪いことはきれいさっぱり忘れる生き物なんだな～と、

実感したのでした。