ほんのり幸せな日々

猫と一緒の毎日は、ほんのり幸せ。

出雲路外伝 ~ゲリラ豪雨~

2010-09-25 | 日常の出来事

出雲路の記事の最後に、1日目の途中で体験した出来事をご紹介します。

神社をめぐったどの体験にも勝るとも劣らない、この旅一番の思い出です。

 

それは、神魂神社から、次の目的地である熊野大社に向かう途中の

「はにわロード」 を歩いている時の出来事です。

熊野大社方面へ向かうバスのバス停に着いて時刻表を見ると、

次のバスまで、12~13分の時間がありました。

そのあたりのバスは、30分に1本、1時間に1本は当たり前。

12、3分で来るんだから、ちょうど良いタイミングです。 

バス停の周辺は、飲み物の自販機がポツンとある他は、道と、畑と、山。

車が時々通る程度で、人の姿はありませんでした。

バスの時間を確かめた直後、パラパラと雨が降ってきました。

大粒の雨ではあるものの、たいした降りではありません。

ふと見ると、すぐ近くに、道に出っ張ってきている木がありました。

その下にいれば、このくらいの降りは全然OK!

バスが来たらわかるように、バス停の方を向いて木の下で待つことにしました。

 

すると。

雨はパラパラ降っている程度なのに・・・・。

 

ザーーーーーーーッ

 

ものすごい雨音がしてきました。

 

・・・・。 ん? 音、おかしくない? 

 

何気なく後ろを振り返ってみたら。

畑の向こうの方から、灰色の壁が、グングンこっちに迫ってきます。

よく見ると、その壁は、雨の壁。

フルマックスで出したシャワーのような大雨の壁が、

ザーザーとすごい音をたてながら、すごい速度でこっちに迫ってくるのです。

自分が立っている場所は、パラパラ降っている程度。

そこに、灰色の豪雨の壁が迫ってくる・・・。

多分この時の私は、よくドラマで見かけるような状態だったと思います。

目を見開いて、声も出ず固まっている。そんな感じ。

どうしようと思う間もなく、雨の壁はあっというまに母のいる場所に到達。

 

どあぁぁぁーーーーー  

 

道端の木でよけ切れるはずもなく、一瞬のうちに壁の中へ飲み込まれました。

それはまるで、修行。

 ← 母、滝行中。

 

息をするのもままならない程の水を浴びながら考えました。

周りに雨宿りできるような場所はない。

来た道を戻れば何かの記念館みたいなのがあったけれど、

そこまで行って戻ってきたら、次のバスには乗れない。

この雨の中あの建物まで向かっている間に、どうせずぶ濡れ。(ていうか、既にずぶ濡れ。)

 

よし。このままここでバスを待とう。 ← 決断の早さも天下一品。

このまま、滝のような雨を、直立不動でじっと耐えるのだ・・・。

 

そして、数分。

滝のような雨は、唐突にカラリとあがりました。

まだバスが来るまでには数分あったのですから、

結局雨が降っていたのは、ほんの5分かそこらだったと思います。

雨があがったあとは、嫌味なくらいにピーカンの晴天。

さあ、想像してみてください。

 

雨が止んだ後も、周囲には人影はなく。

あたりはとても静かで、聞こえるのは盛大に鳴くセミの声。

燦々と降り注ぐ太陽、真っ青な空に、真っ白な雲。

カンカン照りのバス停で、一人佇む女。

たった今、服を着たままプールから上がってきたかのような格好で。

髪からはポタポタと雫が絶え間なく落ち、

服のあちこちを掴み、黙々と水を絞っている。

 

絵的に、おかしくない?

 

 

服の水を絞り終わった頃、バスが到着。

何事もなかったようにバスに乗り、気を落ち着けて思いを巡らします。

 

今のは何だったんだろう?

最近よく耳にする 「ゲリラ豪雨」 ってヤツなんだろうけど・・・。

どっかの神社で、何か神の怒りに触れるようなことをしたんだろうか?

まさに 「天罰」 って感じの出来事だったんだけれども。

天罰なんだったら、原因はあの時のアレかな?

それとも、こっちのコレかな?

いやいや、あっちかもしれないな。

 

叩けば叩くだけ、埃はいくらでも出る母でした。

 

 教訓 : 日ごろの行いは大切。

 


4 コメント

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いや~! (Sari)
2010-09-26 01:18:48
お清めの滝ですよ、きっと^^v

私も経験あります。
ジャワのボロブドゥールという仏教遺跡に向かう車中で、突然のスコール。

ずーっと前のほうが白くけぶってるなぁと思っているうちに、だんだん近づいて、数台前の車までが雨降り(笑
私の車には強い日差し^^;
な、何だ?と思っているうちに、直径2cmくらいの雨粒がドシャーーーっと!
あまりに間断なく降るのでガラス面が逆に滑らかに見える(笑
やはり10分ほどですっきり晴れ、振り返ったら数台うしろの車が滝修行状態に(笑

スコールってこんなものなんですね。
車もきれいになるし、人間も自然に対する驚きと爽快感がもたらされるし、やっぱり神様の仕業なのかもよ。
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神様の仕業だとしたら (ツマ)
2010-09-26 21:10:56
出雲ってのどかなんですねえ。
数々の写真を拝見して、そう思いました。
もっとそれこそ観光客がいるのかと思っていました。
広い空に綺麗な緑。空気までピカピカ
心洗われる写真の数々でした。

で、そのスコール?ゲリラ豪雨?ですが…
ぜったい清めの雨ですよ
その…雨のあとは大変だったことと思いますが、
猫ママさん、きっといらないものを洗い去ることができたんだと思います!

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sariさま (猫ママ)
2010-09-28 11:49:29
そうそう、海外はスコールが多いっていうイメージです。
自然はスゴイですよねぇ。。。シミジミ
自然が巻き起こすことは、やっぱり神様の仕業といえますね。
普段はビルの中で生活しているので、突然雨が降ってきたとしても、あんなインパクトはありません。
貴重な体験でした
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ツマさま (猫ママ)
2010-09-28 11:52:13
松江&出雲は、本当にいいところでした。
なんたって、キレイです。
自然の風景もキレイだし、街もキレイ。
早朝の渋谷に帰ってきた時、あまりの汚さに眩暈がしました
人が健全に暮らせる場所じゃないですよ、東京は。

あの雨、いろんなことを清めてくれたんだったらいいなぁ。。。
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