炭焼き名人・杉浦銀治さんにお会いできた記念に著書を紹介します。
基本的に風来書房「フィガロ舎」では欲しい
本は図書館で借りるか、図書館で時々配る本に並んでもらうか、
BOOK・OFFの100円の棚から購入するかしないのですが、
この本は!!と思う本は、古本屋さんを探して購入します。
この本は、大森昌也さん著
『自給自足の山里から~家族みんなで縄文百姓~』
に以下のように大森さんが炭博士の岸本定吉さんのお手紙を
紹介されていたので購入しました。
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岸本さんは、常々「炭焼きさんは、樹木を植え、育てる林業の基盤です」
とおっしゃっていました。亡くなる前、
「炭焼きが、国語教科書五年用にとりあげられた。清純な生活を営む、
山の人々の暮らしがとりあげられ、炭・木酢・灰(セラミックス)が、
人間の自然の暮らしの中で、重要な因子となることも、やっとみとめられました。
二〇世紀は、工業の時代でしたが、二十一世紀は、生きる喜びを、
やっと分かってきた時代ですよ」と、いつもながらの励ましのお便りが届く。
少しでも、その志を継ぎたいものである。
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『日曜炭やき師入門』
-ネコのひたいの空地に窯を据え木片・コッパを活かす本(1980年) -
岸本 定吉/杉浦 銀治共著
総合科学出版
=おわりに=より抜粋
いまさらいうまでもないが、日本は森林資源の豊富な国である。
森林面積は国土の67%をしめている。ところが、木材のエネルギー
的使用は年間総エネルギー消費量の0.2%にすぎない。
またエネルギー自給率は12%、いかに日本は石油に依存した国であろうか。
先進工業国の中で、木材のエネルギー的利用については、
日本は最低の位置にある。石油がでない開発途上国では、
木材消費の80~90%がエネルギー的に利用されている。
植物生態形のなかで森林は、太陽エネルギーの利用率が一番高く、
水田の約二倍といわれる。これは、森林が立体のために、
太陽エネルギーの吸収がよいためだが、木材は、合理的な、
太陽エネルギーのかたまりであるといえる。
国産エネルギーの少ない日本は、あらゆるエネルギーを有効に
使わなくてはならない。現在は石油の使いすぎであり、
廃材で炭をやくことは、脱石油と木材エネルギーの利用という一石二鳥
の効果がある。身近なエネルギーをもう一度見直す必要があるのではないか!?
素人が炭をやく方法だけではなく、本職の炭やきさんの技法の解説にも意をつくした。
特に、最後に掲げた新井安五郎氏の『炭焼天狗"製炭の奥義"公開』と
田中長嶺氏の『炭焼手引草』は、炭やきさんの実際を知る上で貴重なものである。
前者は昭和30年代の、後者は明治30年までの炭やきの技法を集大成した著として、
炭やきの技術を顧みる上で欠かせない資料である。
風来書房「フィガロ舎」ライブラリー
どなたか下記の本を譲って頂けませんか?
(「じねん堂」の農産物と交換でも)
両方とも杉浦銀治編
「つくってあそぼう19 火と炭の絵本・火おこし編」農山漁村文化協会
「つくってあそぼう20 火と炭の絵本・炭焼き編」農山漁村文化協会
他にもこの農山漁村文化協会の出している「つくってあそぼう」シリーズを
譲って頂ける方がいましたら風来書房「フィガロ舎」までご一報下さい。
※販売目的で使用しません。風来書房「フィガロ舎」蔵として暮らしに生かします。