一反百姓「じねん道」【百姓の100章】『農的ワークライフバランス』実践と研究日記@斎藤博嗣&裕子*4人家族(夫婦子供2)

2005年、東京から茨城の農村へ夫婦で移住し新規就農。
こども百姓「じねん童」2人と共に、家庭自給生活を自学自習中

M・K・ガンジー1869年10月2日誕生日『ガンジー自立の思想』

2013年10月02日 | 風来書房「フィガロ舎」

以前にも紹介しましたが、福岡正信さん生誕100年を記念して再録します。
(翻訳者 片山佳代子さんが書かれた文章は前回のものと違います。こちらも合わせてお読み下さい。)

福岡さんが帯と内側の文章を少し書かれています。



地湧社[湧267号2011年1・2月] より
『ガンジー・自立の思想』翻訳者 片山佳代子

 ガンジーは、スワラージ(独立・自治)は私たちの手の中にあると語りました。
食べること、着ることという生活の基本を自分たちの手足を使ってまかなうことが
できるようになれば、誰からも支配されない生き方が可能となるからです。
そして、土地がなくても、体力がなくてもすぐに始められる糸を紡ぐことから始めようと
主張しました。
 糸を紡いで何になるのだろうと思われるかもしれません。
しかし、もっと、もっと追求した結果、いろいろな問題が生じるわけです。
このような欲望を愛で置き換えることをガンジーは主張しました。
そして、そのために必要とされたのが糸紡ぎでした。
 心を浄化してくれる作用が手仕事にはあります。
糸を紡いでいると、心が穏やかに
なります。手仕事を通して、忍耐力と心の平安を得ることができれば、
必要だと思っていたものが実は必要でななかったと気づくことができます。
自ずとその人の生き方が変わってくるはずです。
 そして、それは必ず周囲に影響を与えます。
少しずつ社会が変わっていきます。
社会改革というのは、このような順序を経るしかありません。
気づいた人が始める
ことです。一人一人ができる努力をすることです。
 人に努力や忍耐を強いることが広まるわけがないと考える人が大勢います。
そして、環境に配慮することが得になる仕組みを作ろうと考えます。
それはまるで、人々が立っている床を動かして目的地に運ぼうとするようなものです。
 一人一人が歩いて、行きたい所に行くほうが、よほど簡単ではないでしょうか?
 ガンジーは「世界に変化をもたらしたければ、自らがその変化になれ」と主張しました。
糸を紡ぐという小さな変化でよいのです。そこから多くの気づきと繋がりが生まれます。
そして、変化がうねりとなっていくでしょう。
新しい年が、そのような変化の年となりますように……。 



小さな改革もできない人が、大きな改革を達成できるわけは決してありません。
自分に与えられたものを最大に利用する人が、自分にできることをさらに増やしていきます。
このように生活を自分で創り出せる人が、真に自然な生活を送ることになるのです。
M・K・ガンジー『ガンジー・自立の思想』より


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