一反百姓「じねん道」【百姓の100章】『農的ワークライフバランス』実践と研究日記@斎藤博嗣&裕子*4人家族(夫婦子供2)

2005年、東京から茨城県阿見町の農村へ夫婦で移住し新規就農。
こども百姓「じねん童」2人と家庭自給生活を自学自習中

お出かけ2日目「じねん道」@18日(土)平成27年度 科学技術週間「筑波農林研究団地」一般公開

2015年04月18日 | 一反百姓「じねん道」斎藤ひろつぐ&ゆうこ

2日目、4月18日(土)は欲張って、
「森林総合研究所」
「農研機構 果樹栽培研究所」「種苗管理センター」
「農業生物資源研究所」「「ジーンバンク」

■森林総合研究所
 
 
やっぱりフィールド・ツアー(樹木園の案内)が楽しいですね!
しかも、研究者のガイド付き!!常緑樹が専門領域の方でした。
珍しい樹木がたくさんあり、いっぱい質問してしまい、子ども達もうるさく、ほかの参加者の方に迷惑だったかも(笑)
           

 
“じねん童”の子どもたちはずっと木登り。いろいろな形の登れる木があるね。。木の肌も様ざま。。

■農研機構 果樹栽培研究所 
 
グランドがあったので(勝手に)サッカーをしました。
だんだん子どもたちはじっとしていられなくなってきた。。

■種苗管理センター
 
 
 
 

   
 「種子」を販売する一反百姓「じねん道」としては、勉強になることばかりでした。。

■農業生物資源研究所
 
 
はじめて顕微鏡をのぞく“じねん童”たち・・・DNAってなに??

 
 
遺伝子組み換えに関するアンケートでシールを張るボード。
「1票も」その他の意見=反対?にシールが張られていないのは衝撃でした。
     

■ジーンバンク
 
裕子は福岡正信さん(自然農法の創始者)のお手伝い時代から○○年ぶりに来館でした。
  
 
     

以上盛りだくさんでした。。

■■編集後記■■

“じねん童”の子どもたち、いろは&ふうか。
今回の2日間で何を感じたでしょうか?




公開時間ぎりぎり、帰り際に「実験」の文字が入ったマンホール。
実験とは?(大辞林):実際に試み,考え方の正否を調べること。特に自然科学で,特定の現象や関係を研究するため,人工的な一定の条件を設定し現象を起こさせて,観察し測定すること。仮説や理論を検証し,新しい現象を探し出すために行われる。


1日目に行った、(独)農業環境技術研究所さんに頂いた本『散策と思索』149ページにこんな興味深いページが。。

「専門と豊かさ」理事長 陽 捷行

 「あなたの専門は何ですか」という質問が、国際会議や国際学会での初対面における決まり文句となっている。
いわば、現代知識人の常識的な挨拶のようにもみえる。
とくにアメリカやその文明の影響を受けた国々にあっては、この質問なくしてお互いが知り合うことは難しい。
このように、それぞれの専門人がよりあつまって問題を総合化する試みのひとつに、国際会議などがある。
 一人の人間の能力と生涯は有限である。
だから、われわれは何か特定した対象について研究所に所属し、学会を創り、専門人になり、研究成果を書いて後世に残す。
たとえばわたしは、土壌という対象を分析・解釈・説明する者として土壌学を選んだ。
ところが土壌にかぎらずどんな対象も、それが存在する様態は純粋または別個にあるのではなく、つねに多くの側面を持ち多くの対象と関連している。
 たとえば地球の温暖化は、対流圏や成層圏の気象的な現象による側面を、また土壌における生化学的なガス代謝による側面を、さらにはバイオマス燃焼による側面などを、それぞれ持っている。
つまり、地球の温暖化は気象的な側面だけで成り立っているわけではないのである。
このことを多くの研究者が深く理解できたのが、数多くの地球環境問題である。
 一方これらの問題の経験を通して、われわれは総合的な知見の必要性を痛感した。
百姓は読んで字のごとく「あらゆる多くのことを知っているかばね」
ということで、作物の生長にかんする生理学、土壌学、気象学、肥料学、地形学など総合的な知見を必要とする。




“百姓”を考える時、いつも思い出す言葉がある。
「雨は上から降るのではない、下から降るのだ」
自然農法の創始者・福岡正信さんの言葉。
雨は上からではなく、下から降る」とは一体どういう意味か?

一反百姓「じねん道」の考える「実験」とは、「実見」自分の眼で確かめること。
「科学信仰」という、人間が落ちいりやすい「マンホール」に落ちてしまわぬように。

大いなる「実(みのり)」は自然の中で感得できるものだ!!
一反百姓の実践を通じて、「緑の哲学」を家族で自学自習していきたい。


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